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イカナゴパターンの攻略メソッド/小中孝浩
2024.2.2
皆さんこんにちは、サンラインソルトテスターの小中孝浩です。
今回は、イカナゴパターンの攻略について解説したいと思います。
年末頃から大阪湾周辺の水温は15度を下回り一年で最も厳しい時期がやってきますが、ここ数年はタイミングによって真冬のこの時期に!?というようなハイシーズンの様な釣れっぷりの日もあり、そのチャンスを逃さないよう釣果情報をここ数年は毎日チェックするようになりました。
釣果のメインはハマチ〜メジロ、サワラ、シーバスなどとなりますが、捕食しているベイトによってポイントが大きく異なるのもこの時期の特徴です。
大阪湾ではご存知ベイトによるパターンフィッシングが一年を通して可能ですが、春〜夏はシラスやイワシなどをメインにイカやアジなど多彩なベイトを捕食し夏〜晩秋は大阪湾の秋の風物詩、タチウオを捕食するタチウオパターンが開幕し連日ブリを狙うアングラーが船上を賑わせます。
タチウオパターンが海峡で繰り広げられる10月頃から播磨灘の超有名ポイントの鹿ノ瀬や湾内の沖ノ瀬などはイカナゴを中心に捕食している魚がチラホラと釣れます。
イカナゴは春先までパターン化しやすいのが特徴ですが、ここ最近はイカナゴの資源量は減少傾向です。しかし、それでもベイトの少ないこの時期に人よりも多くの魚を釣るにはイカナゴの習性を参考にした釣り方を知っておく必要があります。
イカナゴの習性
イカナゴは水温が高くなる夏に冬眠ならぬ夏眠をするという特徴を持ちます。また読んで字の通り、水温が20度以上に上がる7月頃から5ヶ月間は砂の中に潜って活動を休止し、水温が13度以下になると活動し始めて12月下旬頃〜1月いっぱいまでは産卵を行います。
産卵後の3月頃にはイカナゴの新子漁が始まり、小さいイカナゴを捕食する魚も増えてきます。因みにイカナゴは3〜4年ぐらいか寿命で2才以上の10cmを超える大きいものはフルセ(成魚)と呼ばれ昔から珍重されています。
イカナゴの行動パターン
イカナゴパターンは大きく分けて2つあります。
①フルセなどを捕食している序盤の時期と②産卵後の新子の時期に分けられます。
そのためどちらも底周辺を丁寧に探ることが肝になり、水深が30mまでと浅いこともありスピニングで斜め引きして広範囲を探ったり、少し伸びのあるライン使うことも釣果を伸ばす秘訣です。
因みに私の場合、PE1.2〜1.5号の【PEジガーULT 8本組】か【インフィニティブX8】に【ツナギートFC】20lb~25lbを組み合わせたタックルを使用しています。
ソルティメイト PEジガーULT 8本組
ソルティメイト インフィニティブ×8
ソルティメイト ツナギートFC
イカナゴパターン時の誘い方
①は20cm前後のジグでも捕食するのでセミロングジグをメインに使用すると良いです。
また釣り方はジグを着底させてから砂の中からサッと出す様な感じで、小刻みなキレの良い動きでジグをチョンチョンと動かします。イメージは砂に潜ったイカナゴが飛び出し捕食される様な感じです。
②は新子を捕食している時はマイクロベイトを想定する必要があので、タングステンジグが有利な状況が多いです。鹿ノ瀬などは底質が砂地なので根掛かりのリスクはほぼないので安心して底を中心に攻めてみて下さい。
誘い方としては着底させてから秒数を置いてから巻き始めたり、直線的な誘いが中心になります。
どちらにせよイカナゴは小型のベイトであるため、タングステンジグは最低でも1本タックルボックスに入れておきたいところですね。
その日その日のヒットパターンをよく観察してジグの選択と誘い方を当てはめて釣りを組み立てるのが厳寒期に釣果を伸ばすコツとなってきますので、このコラムの内容をぜひ参考にして頂けますと幸いです。
タックルデータ
ライン PEジガーHG8本組・インフィニティブX8 1.2〜1.5号
リーダー ツナギート20lb〜25lb(サワラがいる場合は先糸に60lb)
ロッド ソルティガSJ61b-1
リール ソルティガic100〜300
ルアー 鉛製セミロングジグ130〜180g及びタングステン製メタルジグ100〜150g