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冬季のへら釣り/土屋直人

2024.11.22

 

皆さんこんにちは。サンラインテスターの土屋ナオトです。
今回は初冬のヘラブナ釣りについてご紹介します。
オフシーズンが無く、季節毎に面白さがあるのもヘラブナ釣りの魅力ですので今回はその魅力も皆様に感じて頂ければと思います!

 

 

【秋から冬のヘラブナの習性】

基本的に気温の低下と共にヘラブナの活性は徐々に下がり始めて、高水温期よりは釣果は伸びなくなりますがヘラブナ釣り師達にとって一大イベントである「新ベラ放流」11月頭~12月中頃まで管理池、野釣り場問わず行われます。

 

 

養魚池から24年程、育てられたフレッシュなヘラブナが放流され放流直後数週間は活発に餌を追い求めます。
関東地方の大型釣り場では10トン以上の放流がある釣り場もあり、新ベラ(新しく放流されたヘラブナ)は勿論、釣られた事が無いので「強烈な引き」で竿を曲げ、回遊に当たれば数十枚の釣果が出ることもあります。

 

 

年末、年明けから春にかけては新ベラも落ち着き、低水温も加わって活性が一番低いタイミングを迎えます。
この時期になると一部の野釣り場を除いては釣果を得ることが難しくなり管理釣り場がメインのシーズンになります。
釣果は一年で一番少ない時期になりますが静かなウキの動きの中で鋭く入るアタリを合わせて1枚を丁寧に釣る「この時期が一番、ヘラブナ釣りが面白い」という方も沢山居られます。

 

 

【この時期に合わせた有効的な狙い方】

11月頭~12月中頃の新ベラ狙いは出来るだけ元々釣り場に居たヘラブナ(旧べら)を出来るだけ寄せずに集魚剤の入っていない「グルテンエサ」を使った釣りがメインになります。

 

 

新ベラが物音などに警戒して沖に着く習性を理解し長竿(5.4M以上)でアプローチする事が効果的です。
寄せて釣るというよりも新ベラの居場所を狙うというイメージになります。
もちろん釣り場に寄って付く場所は様々で「地形変化」「タナ」を探して狙う事が大切になります。
それらがピッタリとハマれば素直にエサを食べるフレッシュな新ベラの引きを堪能出来ます。

 

 

新ベラが落ち着いた後は「上針」に寄せを意識したバラケエサ、「下針」にクワセエサを付けたセット釣りが基本になってきます。
パラパラとダンゴエサから溶け落ちていく細かい粒子を活性の下がったヘラブナは吸っていて、その中に針のついたクワセエサを漂わせて誤飲させる釣り方で元々プランクトンを吸う習性のヘラブナには効果的です。
セット釣りも水温が安定し、底、宙問わず、その日ウキが動く棚を見つけて釣ることが大切になります。

 

 

【タックルセッティング・糸の選び方とその役割や重要性】

1年の中で最も、幅のあるタックルセレクトが必要な時期になります。
強烈な引きと数十キロの釣果が出ることもある新ベラ狙いとその後の低水温期の活性の下がったヘラブナへのアプローチは全くの別物で、新ベラ狙いは引きに耐えるしっかりとしたタックル。
一方、活性の下がったヘラブナには軽い繊細な動きを表現するウキが必要になります。
その繊細なウキの動きを最大限引き出すには細いライン選択が必要となります。
また季節風が吹く日には出来るだけライン抵抗が無いようにもうワンランク細くする必要があり釣果に直結する部分になります。

 

 

 

「新ベラ狙い」

ロッド、がまへら幻将天(1621尺)

ウキ、忠相ネクストスプラッシュPC 1114

フック、がまかつ リフト57

道糸、パワードへら道糸 奏 1号~1.2

ハリス(上下)、パワードへらハリス 奏 0.50.6号(上4565㌢下5585㌢)

上記が基本になるが障害物がある場合や隣との距離が近い混雑時には少し強引なやり取りをする必要がある。その場合にはSDP(スーパーダイナミックプロセッシング)製法により、ネバリ強く、強いアワセにも耐えるストレッチショック性能を備えたへら道糸 野づりを使用する。スプラッシュオレンジを採用している事で視覚性が良く、瞬時にヘラブナの居場所を把握出来るのも選択する理由の一つです。

 

「新ベラ狙いの障害物近くや混雑時」

道糸、へら道糸 野づり 1号~1.2

 

SDP(スーパーダイナミックプロセッシング)製法

強度&伸度の指数となる“粘り”にこだわった設計により、 極限まで耐えるエネルギーを充分に発揮させる新加工。強度&伸度をハイバランスで設計、実釣で重要となる粘りをアップさせます。

パワードへら道糸 奏(かなで)

パワードへらハリス 奏(かなで)

へら道糸 野づり

 

「活性の下がったヘラブナ」

ロッド、がまへら千早(815尺)

ウキ、忠相TSスティング SLサイズ

フック、上がまかつ リフト57号 下がまかつコム14

ライン 道糸、パワードへら道糸 奏 0.80.4

ハリス、上トルネードへらハリス 禅 0.60.4号(810㌢)、下パワードへらハリス 奏 0.50.2号(4080㌢)

 

上ハリスを高引張・結節強度性能を兼ね備えた厳選素材フロロカーボン採用している「トルネードへらハリス 禅」を使用しているのは素材が異なった物を使用しハリス段差の長いセット釣り特有のハリス絡みを防止しています。

 

繊細な細い軽いウキを使用しなければ僅かなヘラブナが出す動きをウキに現わす事が出来ません。管理釣り場と言えど水流がラインにかかれば繊細なウキ本来の動きを表現出来なくなってしまいます。季節風が吹けば尚の事、もうワンランク細いラインが必要になってきます。ただリスクとしてライントラブルが発生する確率が細くする程に上がってしまうので極限まで性能の高いライン選択が細くなればなる程に必要となります。

 

HMW(超高分子量)ナイロン採用により脅威の強さと異次元の粘り、独自の4層コーティングにより、チヂレが激減。滑らかな表面加工で浮子止めの移動によるチヂレ・キズの発生を軽減。水なじみが良い親水処理加工により、ストレスのない釣りを実現できるは信頼の「パワードへら道糸奏」「パワードへらハリス奏」のコンビネーションが厳寒期は必須です。

 

パワードへら道糸 奏(かなで)

トルネードへらハリス 禅(ZEN)

パワードへらハリス 奏(かなで)

 

【最後に】

新ベラのパワフルな釣りから厳寒期の繊細な釣りまでどちらもこれからのシーズンに楽しむことができるのが冬のヘラブナ釣り。オフシーズンが無いヘラブナ釣りには四季折々の楽しみ方があります。
ヘラブナ釣りで唯一変わらない事はウキからほぼ全ての情報を読む事です。そのウキに魚からの情報を伝えているものは「ライン」です。適材適所のライン選択でより一層、ウキの動きを表現させトラブルを軽減させるので是非、参考にしてみてください。またほかの釣り物に比べ、座ってダウンスカートやコンロを使用できて比較的に暖かく釣りができるのも魅力だと思っています。
冬のヘラブナ釣り、最高に楽しいですよ!!

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