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東京湾で狙う!ビッグベイトシーバス攻略法/大村智幸(遊漁船ORCA船長)

2025.10.17

 

1.時期と状況

東京湾のビッグベイトシーバスゲームが最も熱くなるのは10月~3にかけて。

水温が下がりベイトが集まるこの時期、シーバスは効率よく大型のベイトを捕食しようとするため、ビッグベイトへの反応が強まります。

特にコノシロやイワシがまとまるエリアでは、ビッグベイトが効果を発揮します。ベイトの群れが岸際やストラクチャーに寄るタイミングを見極め、流れの当たるポイントや常夜灯下の明暗部を攻略するとチャンスが広がります。

 

 

2.タックル解説

タックルはワンランク強めの設定がおすすめです。

 

 

私がメインで使用しているPEラインはメガスラム×8です。
メガスラム×8は適度な張りがあり、水を含んでから本領発揮します。

 

水を含んだラインが風に強い直進性と
ルアーを送り出してくれる事で飛距離が上がります。

 

またリーダーはナイロンを使用する事でビックベイトで掛けたトルクある魚の瞬発的な突っ込みと首振りをしなやかなナイロンが吸収してくれバラシを軽減してくれます。

 

ロッド:APIA
MEGASOLE
c63H+
c62HH+

 

リール:SHIMANO
カルカッタコンクエストMD
400XG
300XG

 

ライン:SUNLINE
メガスラム×8ナイロン
(400XG)→ 10号・100lb
(300XG)→ 6号・50lb

ソルティメイト メガスラム×8

ソルティメイト システムショックリーダーナイロン

 

 

3.ビッグベイトの操作法

 

ビッグベイトの基本はスローリトリーブ+ドリフト。流れに同調させながら見せていくと、シーバスの捕食スイッチが入りやすいです。

 

ルアーはトップレンジからミドルレンジ、アンダーレンジを探るルアーをベイトや天候によって使い分けます。

 

【タダ巻き:ナチュラルに見せたい時。】

 

【トゥイッチ&ジャーク:リアクションを狙いたい時。】

 

【ストップ&ゴー:追尾はあるが口を使わない時に有効。】

 

 

状況に応じてルアーを使い分け、「見せる間」「食わせの間」を意識することが釣果に直結します。

 

 

4.ヒットパターンと攻略のコツ

 

よくある失敗は

「トッププラグでバイトに早合わせ」 

「早巻きしすぎて見切られる」

「ラインスラッグを出しすぎてバイトを弾く」

 

といったものが多く感じます。

 

対策としては、

 

・ベイトの動きに合わせて巻きスピードを調整する

・バイト時は強くアワセすぎずロッドで魚の反転を感じてからフッキング

1つのパターンに固執せず、ルアーサイズやレンジを柔軟に変える

 

これらを意識すると、バイト数だけでなくキャッチ率も大きく伸びます。

 

5.私なりの楽しみ方・考え方

ビッグベイトゲームの醍醐味は、なんといっても「見える釣り」

チェイスからバイトに至るまでの一部始終が水面下で確認できる瞬間は、他の釣りでは味わえない迫力があります。

東京湾というフィールドは都市近郊ながら、豊富なベイトと複雑なストラクチャーが点在する特別な場所。

「掛けた一本が持つ重みと価値が、東京湾ビッグベイトの魅力」だと思います。

数釣りではなく、一本のドラマを味わう釣りこそがこのビックベイトゲームの真骨頂では無いでしょうか?

 

秋冬シーズン、東京湾でビッグベイトを手にぜひ挑戦してみてください。普段のシーバスゲームでは味わえない、特別な一尾に出会えるはずです。