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【早野流】バス釣りにおけるPEラインの活用法!
2021.3.29
皆さんはじめまして。2021年から、サンラインテスターとなりました早野剛史と申します。霞ヶ浦や関東近郊のリザーバーをメインに活動しつつ、TOP50シリーズのトーナメント活動やガイドも行っておりますので宜しくお願い致します。
さて、今回のコラムでは普段の釣りでもトーナメントの舞台でもここ近年使用頻度が向上してきたPEラインの活用法や有効性について書いていきたいと思います。
そろそろ温かくなってきたし、「釣りの準備でもしようかな!」とお考えの方に、分かりやすくPEラインの特性から、使い分けまでご説明しますので今シーズン皆様のフィールドで役立ちそうなラインの使い分けがあれば是非実践してみて下さい。
さて、まず細かいメリットや使い分けを書く前にPEラインの特徴、区分として低比重の水面に浮く通常のPEラインとここ近年ラインナップの増えてきた沈む高比重PEに分けられますので、その辺りから解説していこうと思います。
前者の低比重PEでは、トップウォーター、ビッグベイト、ウィードのパンチングゲーム。0.4号等の細い番手のPEでは、スモールプラグの遠投やプラグのキャロ等まで幅広い釣り方で使用するケースが多く、桧原湖や野尻湖のスモールマウスゲームで季節によっては用意するタックルの半数がPEラインという季節、タイミングもあったりします。
低比重という事で、多少製品によって個体差はあるものの水の比重を1とした場合、0.98と水の比重よりも軽い為水面に浮く、または漂うのが低比重PEです。
低比重PEは、バス用やソルト用、釣り方で多数のラインナップがあり釣り方に対しての使い分けも大切になって来るので、早野流の使い分けから解説して行きます。
まずはコチラ!関東ではリザーバー、オカッパリ関わらず最も使用頻度が高い「PE-EGI ULT HS4」。
最初に使った印象は、何よりトラブルが少なく、強い事。奈良県の七色ダムや池原ダム等フィールドによっては、0.6号で60センチクラスとファイトする事もしばしばありますが、今だPEのラインブレイクは0!
現在進行形で信頼度が増しているラインの1つでもあります。スピニングで1本、オールマイティーに使えるPEラインをセレクトして下さい!と言われたら間違いなくこのラインをセレクトします。
号数とルアーの使い分けとしては、0.4号~0.6号はシャッドやオカッパリでのバーサタイル用、サイトでの提灯での釣り等に。
ボートの釣りでも、湖だと0.4号~0.6号。霞水系だと、0.6号での春のシャッドゲームは確実にタックルのラインナップに並んでくるラインセレクトの1つです。
0.8号以上は、小型のフロッグ系ワーム等の表層系の釣りやライトカバー周りでのワームの釣りに使用しています。
霞水系ではオカッパリ、ボートで1号、1.2号をマイクロフロッグゲームやその他表層ゲームでの釣りに使用しています。0.8号の直結ではラインブレイクがカバーを絡めると増える為1号以上の号数がオススメです。
2つ目は、スモールゲームPE。8本撚りながらトラブルの少なさ、表層プラグのアクションを阻害しないしなやかさ、軽量ルアーを投げる際の糸抜けの良さ、が気に入って使用しています。
使用するルアー飛距離とルアーアクションを邪魔しない方が良い、I字形プラグやワカサギパターンでの表層プラグの放置系の釣りにはPE-EGI ULTではなくこちらのPEラインを使用しています。PE-EGI ULT H4Sより4本撚り特有の糸のコシは無く、しなやかさが特徴のラインです。
3つ目は、春先から秋にかけて常にバスボートにも載せてあるフロッグゲーム、バズベイトゲーム等に欠かせないPEライン ステューター。
よく使用するのは3号~5号の太さで、3.5号は近年出番の多くなっている10グラム程度の小型フロッグに。
4.5-5号は、バズベイト、フロッグゲームに使用しています。5号、6号クラスになるとウィードパンチングやアシに対するウエッピングの使用と用途は限られてきますがパターンとしてハマるとどれも外せないラインの太さのセレクトです。
話は後者の高比重PEに変わり、バス用製品としてはここ5年程で一気に普及して来ましたが、私の場合、元々はソルト用にラインナップされていた製品にメリットを感じて使いだしたのが始まりです。
使用するキッカケやストーリーとしては、サンラインには『キャストアウェイ』という海用のPEラインがラインナップにありますがこの製品も契約前から使っていたラインです。
特にパワーフィネスの釣り方で使用していました。かなり前になりますが、たまたまバラマンディ用に使っていた1.5号のキャストアウェイをそのままバスのパワーフィネスで使用したらシェイクのし易さや風に影響されない快適さを強く感じたのを今でも覚えています。
はじめて高比重PEに対するメリットを体感出来たのがキャストアウェイでした。その後、しばらく時間が経ち、2015年千葉県の亀山ダムでのトーナメントでディープの立木攻略において3ポンド、4ポンドラインでのビッグサイズとのランディングに限界を感じ、それでもフィネスな釣り方でしか釣れないバスが居る事を知っていたので導入したのが、0.5号や0.6号の高比重PEでした。当時は、あまりバス用の高比重PEはラインナップが少なかった為、製品の選択肢は少なかったものの確実に、「立木やライトなカバー周りのライトリグやサイトフィッシング」においては確実に自分の武器になるという印象を受けました。
少し話は逸れましたが、高比重PEのメリットは何より「風の影響を受けにくくラインを操作し易かったり、フロロカーボンラインに近いシェイクのし易さ」にあります。
0.5~0.8号はノーシンカーやライトなカバー周りでのワームフィッシングに。
1号~1.5号は、パワーフィネスやベイトパワーフィネスでのカバー周りでの釣りに使用しています。
Dブレイドの細目のラインセレクトでの、ディープストラクチャー攻略、サイトフィッシング等での軽量ルアーでのアプローチにはリザーバー、オカッパリ共に、既に外せないタックルセッティングの1つとなっていますね。
使っているラインは、昨年発売された「D-BRAID」をメインに使用しておりリザーバーでの使用についてはここ数年ブログや雑誌にて説明して来ましたが、ベイトでの高比重PEのカバー撃ちも個人的にトレンドになりつつありますので是非試してみて下さい。
オカッパリでは万能性を考えると、スピニングでのパワーフィネスがオススメですが、霞水系等でのボートフィッシングの場合、キャスト回数やキャスト性能はベイトタックルの方が勝る点がある為、ここ近年可能性を感じているタックルセッティングの一つです。
簡単ではありますが、今現在の早野流のPEラインの使い分けを解説してみました。
PEラインは、適した釣り、適したロケーションに合わせたラインチョイスをする事により確実に釣りの精度を上げる事が出来るので、2021年是非皆さんの釣り場のロケーションに合わせたラインの選択、活用をしてみて下さい。
◎各種PEラインでの釣りの参考タックルセッティング
〇PE EGI ULT 0.4号~0.6号用 表層、虫パターン用
ロッド→TEX 6.4L+ プロト
リール→ステラ2500S
ライン→PE EGI ULT 0.4号~0.6号
リーダー→表層ゲーム ブラックストリーム1.25号 虫パターン Vハード2号
〇PE EGI ULT 1号~1.2号
ロッド→TEX 6.2UL+ プロト
リール→ヴァンキッシュ 2500S
ライン→PE EGI ULT 1号
〇スモールゲームPEタックル
ロッド→TEX 6.4L ST
リール→ステラ2500S
ライン→スモールゲームPE0.4号
リーダー→ブラックストリーム 1.25号
〇Dブレイド ライトリグタックル
ロッド→TEX 6.2UL+
リール→ステラ2500S
ライン→Vハード 1.75-2号