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春バス攻略にナイロンラインのご提案! 田中和希
2021.4.14
どうも!サンラインのかずおかこと田中和希です。
昨冬は一段と冷え込みましたが水温上昇の勢いは例年以上と感じており、アングラーも魚も迷いが生じる今春。
ここ最近はリザーバー、河川、ため池と様々なフィールドへ足を運んでいますがどのフィールドにおいても水温15度を容易に超えてきており既に水温20度が近くまで上昇しているとの情報もチラホラと耳にします。
さて。
バスフィッシングにおいて一年を通して最も狙ってデカいバスを釣ることが出来る季節と言えば『春』
今回はこの時期にオススメしたい【太号数(20~25lb)のナイロンライン】についてお話ししようかなと思います。
個人的にも年々使用率の低下を感じるナイロンラインですがメディア等での露出機会減少に伴い、そもそも見る機会が無くなったというのが大きいのではないかと考えております。
一昔前までは「初心者にはトラブルの少ないナイロンラインがオススメ」という理由で店頭でも勧められる機会が多く、ナイロンラインからバス釣りを始める人も多かったと思いますがここ数年でバス釣りを始めた人はいきなりフロロラインからスタートしたという方も多いのではないでしょうか?
確かに個体数の減少からバスを釣ること自体の難易度が年々上がっているためストラクチャーやカバーをより丁寧に狙う機会も増え、その汎用性からもバスフィッシングではフロロラインを使う人が大半です。
気付けばナイロンラインは巻物やトップウォータールアーを使う時にのみ使われる立ち位置で落ち着きました。
そんな時代の変化に大きく影響を受けたナイロンラインですがこの早春~春(2月中旬~5月頃)にかけてはナイロンラインの魅力も十分に生きるタイミングだと思います。
勿論、初夏~秋(6月~10月頃)についても巻物やトップウォータールアーの使用率的にナイロンの出番は増えるかと思います。
しかし、その使用法で太号数(20~25lb)を使うケースはまれかと思います。
僕がこの春という時期にナイロンを推したいのは『一年で最も重いバスが釣れる時期』ということと『ナイロン特有の使用感』この2点が主な理由です。
『一年で最も重いバスが釣れる時期』というワードについてですがその通りバスは産卵を控えており、卵と栄養も蓄え非常に太く、重くなった個体(主にメス)が多く存在します。
長さだけであれば他のシーズンでも狙えますが最も重い魚は間違いなくこの時期に釣れます。
そしてスポーニング後の痩せて軽いバスに比べて太く重いスポーニング前のバスはそのまま重さがパワーに直結するため一年で最も強く引くバスが釣れる可能性が高いと言えます。
全国的にバスの数が減ったフィールドが多い反面、琵琶湖に限らず多くのフィールドで55cmに迫る魚、場所によっては60cmを超える魚が釣れるようになりました。
そういった状況下において当然使用するルアーも変化しており、以前に比べビッグベイト等の重量級ルアーは当たり前のようにローテーションの一角を担っているかと思います。
そんな時、キャストミスやフッキング等の急激な負荷がかかってもライン切れが起こりづらく、重い魚が掛かっても直線状の引っ張り合いで強いナイロンは同号数のフロロ以上に信頼して使えるというわけです。
そしてもう1点。
『ナイロン特有の使用感』についてですが同号数、特に16lb以上のナイロンとフロロを使い分けた人はその使用感の違い気付いている方も多いかと思います。
フロロラインはどれだけしなやかに柔らかく作っても太くなればなるほど基本的にゴワゴワ感が目立ってきます。
それに対してナイロンは16lbを超えてもフロロのようなゴワゴワ感を感じ難い素材です。
同号数だと耐摩耗性も含めた強度ではフロロに劣ると考えられるナイロンですがフロロ16lbに対してナイロン25lbだとどうでしょうか?
ここまで太さに差があると説明するまでも無くナイロン25lbの方が強いことは理解して頂けるかと思います。
フロロではそこまで号数を上げて糸を太くすることが出来なくてもナイロンの使用感であればそこまで号数を上げて糸を太くしても使用感に問題が無い。
ここがナイロンでしか感じられない唯一無二のメリットです。
実際にこの春釣った魚ですが使用したラインは『マシンガンキャスト25lb』です。
MAX級にデカいバスではありませんが糸をこれだけ太くしても問題なくこういったグッドサイズ(40~50cm)も釣れますのでご心配なく。
このようにナイロンの使用感であればビッグベイトに限らずチャターベイト、スピナーベイト、スイムジグを始めとした春に有効的なボリュームベイトも快適に使うことが出来ます。
ナイロンを懸念する理由として『伸びる』という要素がよく挙がりますが春のバス釣りにおいておかっぱり、ボートを問わず50m以上のフルキャストで狙うシチュエーションはほとんどないかと思います。
そういった遠距離戦でない限りナイロンの伸びが大きなデメリットになる事はほぼありません。むしろ適度な伸びはメリットになる事の方が多いです。
この時期は基本的に魚が産卵に向けて浅場へと移動するので近距離でのアプローチ(15m以内)での釣果が大半。
そう考えるとナイロン特有の伸び感についても号数を太くすることとの相乗効果もあってほとんど気にならないかと思います。
というわけで春、デカバスを狙って重量級ルアー(1/2oz~3oz)をメインに扱うタックルには太号数(20~25lb)のナイロンラインを選択肢の一つとしてアリだと感じています。
サンラインのバス用ナイロンラインにはいくつかの種類がありますが個人的には『マシンガンキャスト』が使用感的にもオススメです。
僕は25lbをメインに使用しています。
25lbにすることによってビッグベイト系も余裕を持って使えるほか万が一引っ掛かってもルアーの回収率は高いです。
ここまで太くしても専用リールを用意せず使えるのがナイロンならではの魅力ですし太ければ太いほど伸びも気にならなくなってきます。
とはいえ普段12~16lbのフロロで釣りをしているといきなり25lbまで太くするのは抵抗があるかと思いますのでまずは20lbから試してみると良いと思います。
使っていく内に結局25lbに辿り着くかとは思いますが…笑
最後になりますが、春に自分のホームエリアで最大クラスのバスを狙って釣るのであれば間違いなく来年以降益々、重量級ルアーを上手くルアーローテーションに取り入れる必要性が高まってくるかと思います。
そう思い僕も今シーズンからこれまで以上に意識してナイロンラインをタックルに取り入れ、色々と試すようになりました。
まだまだ探究過程ですがまたオススメできる使い方等があればまた共有したいと思います。
より思い切ってストレス無くアプローチし、不意のビッグフィッシュにやられて後悔しない為のナイロンライン!是非お試しください!
それでは今回はこの辺で。
でゎでゎ