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【釣果を伸ばすための攻略メソッド/土居大紀】

2022.10.21

皆さんこんにちは。

サンラインソルトテスターの土居大紀です!

 

今回はアコウの釣果を伸ばしていくための攻略メソッドについて解説していきたいと思います。

 

【アコウ(キジハタ)の狙い方】

よく「秋の大食い」と言いますが、アコウに関して言えば冬に向けての大食いやそれに伴う爆釣劇というのは殆ど経験したことがありません。これは晩秋に限った事ではなくて、基本的にアコウには釣り方に関しての目立ったシーズナルパターンというのは無いと思っています。

 

もちろんスポーニング絡みで釣れ易いサイズの変化というのはありますが、それもワームの大きさやリグ等の釣り方を変えなければいけないほどの変化ではないので、シーズン中(5~10月)は時期によって大きく釣り方を変える事はあまりありません。それよりも顕著なのは、各ポイントの釣れ方が重要だと思っています。

 

例えば夕マズメが強いとか、足元よりは沖の方が良いとか、この磯は下げ潮が動いた方が良いとか、このゴロタ場は潮が低い方がアタリが多い、とかです。この特徴は殆どの場合そのポイントで年中変わらない事が多いので、おそらく地形を中心とした変化しにくい要素の方がアコウの動きに大きく影響しているのだと思います。そもそもアコウは大きく移動する魚ではないので、そういう周りの環境に適合して生活しているのでしょう。

 

では具体的にどう狙うのかというと、大切なのはそのポイントの状況をいかに早く把握できるかという事です。

潮の流れが強いところ、駆け上がりがある、大きなシモリが連続している、砂地の中に小さいが岩場が点在している等、それを把握してからが作戦開始といってもいいですね。先に述べた通りアコウは大きく移動する魚ではないので、逆にそのエリアの中で条件の良い場所に溜まる傾向があります。「条件のいい場所=物理的な変化があるところ」をいかに気付くかという事です。

 

私の場合、変化をサーチしやすくするためにもリグはシンプルにテキサスリグをメインに使用しています。変化を感じる為にこちら側を変化させずに小さな反応の違いを見極めるわけです。テキサスリグのいいところはサーチに対してだけではなく簡単にシンカーやワームの変更が出来ますので、見つけた変化に対応させてフォールスピードや動きを変える事が出来るという事です。

 

ただあえてシーズナルパターン的な事を言うならば、冬の声が聞こえる頃になると水温が下がってきますので、ルアーに対する反応が悪くなることがあります。そうなるとハイシーズンよりはルアーのアクションを少し抑え気味に、跳ね上げる回数を減らす、アクション自体を小さめに、移動距離を抑えて、という感じに変化させる事もあるのでこれからの時期に試されてみて下さい。

 

【ラインメンディングの重要性】

私がメインとしている瀬戸内、特にしまなみエリアは日本でも有数の激流エリアです。

余談ですが、先日他地域の釣友が初めてしまなみ諸島に来たので少し案内したのですが、あまりの潮の速さに驚いていました。彼が話してくれたのは「この速さだと、釣りが成り立たないと判断してやらないレベルです」とのことでしたが、このエリアで釣りをしようと思ったらそんな事は言ってはいられないので、「いかに激流の中で底を攻める事が出来るか」、という技術がしまなみアコウアングラーの必須スキルになっています。

 

前出のサーチからの変化の発見にしろ、変化を攻めるにしろまずは流れを読んでいかに着底を感じる事が出来るか、が勝負になります。

ここで一番重要になってくる技術が「メンディング」です。これは具体的になにか一つの動作を示すのではなく「キャスト後のラインの総合的なコントロール」と思ってください。

分かりやすく言い換えると「潮流に流されることなく、いかにラインとリグをまっすぐな状態のまま保つことが出来るか」です。

 

強い流れにラインが引っ張られてしまうと、大きく弧を描いてリグからの情報を伝える事が出来なくなります。下手をしたらラインにリグが引っ張られていつまでも着底しないなんてことにもなりかねません。

そうなるとサーチどころか釣りさえ成り立たなくなります。また、運良く、もしくは比較的流れが弱くて、着底までこぎつけたとしても、その後のアクションはふけたラインに吸収されて死んでしまいますし、もちろんアタリがアングラーに伝わらない、という状態になってしまいます。リグからのインフォーメーションが無いわけですから、根がかりが多発して、潮に流されたラインを回収したら根がかりしていた、なんて状況も発生してきます。

 

つまりハッキリ宣言すると「釣るアングラー=メンディングが上手いアングラー」です。

メンディングの方法は色々とありますし、一朝一夕で身につくものではないので、いかに意識して釣りをするかを続けていくしかありませんが、よりメンディングがしやすいラインセッティングというのはあります。それは、「細さとコーティング」です。

 

ラインが細ければ細いほど潮に影響されにくいのは容易に分かると思います。ただその釣りに必要な強さというのが当然必要な訳です。ベイトタックルで狙うアコウの場合25lbは欲しいと思った場合、その強さの中でなるべく細い号数の糸を選択するのがベストです。当然ラインの表面抵抗も少ない方が良いので、水切れの良いラインが必須となってきます。

 

私の場合PEラインは、【ソルティメイト PEジガーULT 8本組1.2号を使用しています。

https://fishing.sunline.co.jp/line/268/

ジギング用のラインですが、強さ、水切り共に申し分なく、アコウ狙いの大きな武器となってきます。

 

加えてリーダーについてですが、いくら上手にメンディングでライン管理をしても、直接ルアーに繋いでいるリーダー部分の性能が悪くてはそれも帳消しになってしまいかねません。

なので私は、【ソルティメイト システムショックリーダーFC25lbをメインに使っているのですが、何と言っても低伸度で感度が良いです。しかも強度も抜群ですので、アタリを感じたら躊躇なくフルフッキング出来る信頼性も気に入っています。

ただ、大事なのはこまめなチェック。キズがあったら即交換しましょう。ただでさえアタリが少ないキジハタということでラインブレイクはもったいないですからぜひ参考にしてみて下さいね!

https://fishing.sunline.co.jp/line/273/

 

【タックルセッティング】

ロッド  メジャークラフトトリプルクロス TCX-822H/B

リール  シマノ アンタレスDCMD XG

ライン  サンライン ソルティメイト PEジガーULT 8本組 1.2号

リーダー サンライン ソルティメイト システムショックリーダーFC 25ポンド

ルアー  エコギア バグアンツ3インチ キジハタホッグ 3インチ等

シンカー かめや釣具オリジナルタングステンシンカー 5~14グラム

フック  カルティバ 岩礁カウンターロック1/0