- バス
秋冬を制する小型ジャークベイトとラインの話/早野剛史
2023.11.29
皆さんこんにちは。サンラインバステスターの早野です。
2023年は例年よりも気温も高く、9月まで非常に暑かった今年ですが、11月に入り徐々に冷え込む日も増えてきて秋らしい気候や、水温も落ちて来ました。
今回ご紹介させて頂くのは、昨シーズンからマイブームの70〜90mmサイズの小さめのジャークベイトゲームでのラインセッティングです。11月、12月に私がジャークベイトで使用しているラインセッティングについても併せてご紹介していきたいと思います。
関東の代表的なリザーバー、亀山ダムや片倉ダム等を含む房総リザーバー。マッディシャローのレンタルフィールドとしても人気の長門川、将監川、新利根川等がレンタルボートで遊べる代表的なフィールドですが、ここ数年傾向として挙げられる事が3つあります。
・ハードベイトでのプレッシャーが高い。
・ベイトフィッシュのサイズが11月は大きくて120mmサイズ
・小さいルアーの方が、コンスタントにバイトが取れる
特に、クランクベイトブームの影響でクランクベイト以外のジャークベイト、シャッドやバイブレーション等がハマるケースも増えてきた事もここ数年印象的な釣れ方の1つです。
「小さめのジャークベイトゲーム」
話は小さめのジャークベイトゲームに戻り、メソッドとしては春先〜冬までステイの「間」を変えるだけで後は使用するラインで潜行深度を調整したり、ジャークの強さで「横にルアーが飛ぶ幅」を調整する事がメソッドのキモとなってきます。
ステイの間についてですが、春先の水温位10度以下の時はステイを2~3アクションの間に混ぜていく感じでステイ時間は「2秒〜5秒程度」の間を作ってアクションしていきます。水温が10度以上になってくると「1秒~2秒程度」の食わせの間を作るだけで基本的には連続アクションを入れていく事がステイの基本的な考えとなります。
1年を通して産卵期とアフターのシーズンはスローな間が効くケースもありますが、アフター以降のシーズンで長時間サスペンド状態のステイを入れる事は基本ありません。
また私が使用するラインに関しては大きく3つの方向性に区別して使用していきます。
「ジャークベイトゲームのラインセッティング」
◎ジャストサスペンド仕様
浮力のあまり高くない小型ジャークベイトの注意点は、ラインを太くしすぎるとすぐ沈んでしまいます。
そこで私がよく使用するのは、【FCスナイパーBMS AZAYAKA】の8ポンド〜10ポンド。春と冬に出番の多いポンド数です。ステイ中の、バイトが AZAYAKAだと目視で確認しやすいのでAZAYAKAをステイの釣りには使用します。
110mm~130mmサイズのジャークベイトの釣りの場合は、10ポンド~14ポンドが基準となります。
https://fishing.sunline.co.jp/line/316/
◎シンキング仕様
あまり認識の広がっていない、シンキングジャークベイトですが130mmクラスのジャークベイトでも、14ポンドや16ポンドのラインを使用して河口湖に住んでいた時期に、5~6メートル位のディープへラインの重さで深い水深まで沈めて使用するケースも多々ありました。
ボトムを取りすぎない、高比重ノーシンカーのイメージでこちらも2ジャークした後のステイの時間を長めに取り、徐々にルアーを沈め込んでいくメソッドです。小型のジャークベイトでは、12ポンドでもルアーの浮力が無い為スローシンキングになります。
しかし、使用するルアーにもよりますので、ルアーによっては更に太くする必要もあります。
小型ジャークベイトの場合は、【FCスナイパーBMS AZAYAKA 】の12ポンドをメインに使用しています。また、110mm~130mmサイズのジャークベイトの場合は、14~18ポンドをメインに使用します。
タチウオジギングのステイ時やバラマンディーのミノージャーキング、バスフィッシングでもI字の表層パターンやダウンショットのステイも同様で、フィッシュイーターはある程度共通だと思っているのですが、活性があまり高くない状態でルアーが魚の目線よりも上にある状態で徐々にルアーが沈んで魚に近づくアクションは非常に有効です。
この沈むアクションをラインの太さで表現したかったので、秋や春先の低活性時はシンキング仕様に変えて魚のコンディションにアジャストしていきます。
https://fishing.sunline.co.jp/line/316/
◎シャロー攻略用の浅いレンジを攻める太いナイロンセッティング
浮力があまり高くない小型ジャークベイトですが、浅いレンジを攻略する為に太めのナイロンラインも4月〜10月はよく使用します。
具体的には、マシンガンキャスト14ポンドや16ポンドを使用し本来のルアーの潜行深度より浅いレンジを引く事で目線よりも上のルアーにバイトしやすいハイシーズンの状況に合わせる意図があります。ただし、ルアーによってはラインを太くし過ぎると、あまり動きづらいルアーもあるので確認しながら太くしてみて下さい。
潜りすぎて、根掛かりしやすい事も回避出来るので、専用タックルを組む場合ハイシーズンはナイロンラインの出番が非常に多いです。110m~130mmサイズのジャークベイトには、ナイロン14ポンド~18ポンドを目安に使用します。
https://fishing.sunline.co.jp/line/314/
以上が、個人的なトレンドの小型ジャークベイトのラインシステム解説です。基本的な考えは110mm、130mmのジャークベイトでもラインの太さが変わってくるだけで一緒なのでこの秋冬は、是非ラインの使い分けで更なる釣果を上げてみて下さい。