- 鮎
和歌山県のアユ釣り/下田成人
2025.7.11
【フィールドについて】
私のホームグランドの有田川、日高川は5月1日にアユ友釣りが早期解禁となり和歌山県で1番早く友釣りが楽しめる河川です。
その後、紀の川、日置川と順次解禁となり6月15日に和歌山の河川すべてが解禁となります。
今年は梅雨入りすぐに大雨が降り増水し、その後もまとまった雨が降り高水が続きアカが飛んでいる河川が多かったのですが支流などで少しずつ竿が出せるようになり15〜30匹の釣果が出始めました。梅雨明けし水況が良くなれば数、型共に期待出来そうです。
ダムの上流域は9月に入る頃から網漁が始まる所が多く、友釣りは厳しくなりますが、ダム下流は9月に入ると海産アユの追いが最も活発になる時期になります。今年は和歌山全体的に海産の天然遡上が良好な河川が多く、有田川も遡上が多いので3ケタ釣りが狙えそうな予感がします。
例年10月下旬から11月初旬ごろまで友釣りが楽しめ、約半年間アユ釣りが出来るのも和歌山の魅力だと思います。
私は瀬釣りが好きなのでハイテンションワイヤーを使用してます。
ハイテンションワイヤーは水切れの良さ(沈み)感度(前アタリや石に擦れる感覚)、操作性(石の頭で止める、引き易さ)、強度すべてに置いて素晴らしいラインだと思っています。
手元に伝わってくる情報量が多いので水中でオトリがどうなっているのか想像ができ釣りをしていて楽しいラインです。
鮎 水中糸 ハイテンションワイヤー
瀬釣りで重要なのは感度だと思ってます。前記で前アタリと書きましたが、前アタリって何?と思う方もおられると思うので具体的に前アタリの感覚を説明したいと思います。
これはあくまで私の感覚ですが、オトリを引きながら探っている時や石周りで止めて反応を見ている時に、ゴソやゴソゴソと言った感じで手元に伝わってきます。この反応が前アタリです。引き釣りの場合は前アタリが出たらオトリを止めて少し待ちます。掛からなければオトリを少し持ち上げる感じでテンションをかけ尾ビレ振らし誘いを入れます。止め釣りで反応がでた場合も同様に誘いを入れます。それで掛から無ければもう一度下流にオトリを入れ直し同じ筋を引き直します。
前アタリが出たポイントで2〜3回オトリを入れ直していると反応が無くなる事がよくあるので、その時はどの石周辺で反応が出たか覚えておいて少し時間を開けてオトリを入れると追ってくる事が多いです。
前アタリを感じて鮎を追わせられると釣れたのでは無く釣ったと言う満足感があります。
また根掛かりの場合は石に錨が刺さった時、コツやコンと硬い感じで伝わってきます。急流や水深のあるポイントでいち早く根掛かりに気がつけばオトリをロスする事が少なくなります。
人それぞれ感じ方は違うかも知れませんがメタルを使うといろんな情報が手元に伝わってくると思います。フロロやナイロン派の方も一度メタルを使って体感してみてください。
瀬釣りがさらに楽しくなると思いますよ。
ハイテンションワイヤーは瀬釣りのイメージが強いのですが、泳がせも出来るので私はよほどの渇水で無い限りシーズン中ほとんどハイテンションワイヤーを使用してます。
しかし渇水、釣り荒れで野アユの反応が悪い時は鮎水中糸フロロを使います。
私のイメージですがメタルは直線的な動き、フロロはふらふらと横に振る動きが出るように感じます。それと泳ぐ層が変わるので野アユが反応するのだと思います。メタルだと沈み過ぎて野アユがオトリにアタックしたくてもオトリの下に抜けるスペースが無いので掛からないのでは?と思っています。石色の良いポイントなのに、なぜ掛からんのやろ?と思う時はメタルからフロロに張り替えるといきなり追ってくると言う事があります。それはラインの力、性能で釣れたんだと思っています。
また超渇水の時には鮎水中糸ナイロンも使います。
フロロよりも比重が軽いので根掛かりも少なくチャラ瀬や瀬尻の開きの浅場などの泳がせには威力を発揮してくれます。メタル派の私ですが状況に応じてラインを張り替えて対応してます。
ラインの使い分けする事で釣果アップに繋がると思います。
このコラムが掲載される頃には梅雨明けし本格的鮎シーズンに突入している事でしょう。
皆さん熱中症に気をつけて鮎シーズンを満喫してください。
【サンラインフィールドテスター・下田成人】