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1年水中に眠っていたラインを回収。その結果が・・・
2019.2.20
フィッシングショーの際にバスの川又テスターに手渡されたひとつのスプール。
「これは何ですか?」と尋ねると
『一年間北浦に沈んでいたリールに巻いていたFCスナイパーです』
「一年間ですか?」
『もし可能であれば検査してもらえませんか?何か使えるかなと思うんですが』
そこからサンライン本社へ持ち帰り、開発部の検査室へ糸の状態を調べてもらいました。
そして昨日、検査結果が出ました。

まずは回収された時点でのラインの表面画像をご覧下さい。
ラインの表面にはゴミのような微細物が多く付着しているのがわかると思います。
そして、さらに詳しく検査するために一度表面を洗浄しました。
すると・・・

軽度の表面キズは見られるものの、比較的綺麗な状態を維持していることがわかると思います。
次に、強度はどの程度変化があるのか?
下記の表をご覧下さい。

検査は
引張試験で3回。
結節試験で3回。
糸の場所を大きく変えながら測定を行いました。
一般の方には少しわかり難い表かと思いますが、ブランク品との差は殆どありませんでした。
これはFCスナイパーをはじめとするフロロカーボンラインの特長である
・吸水しない
・表面が硬くキズがつきにくい
などのが劣化を許さなかったということです。
もちろん、魚との引っ張り合いを繰り返せば糸内部の物性は変化するので強度は徐々に低下はしていきますが、上記の結果の通り安心してお使い頂ける製品に仕上がっています。
今後も「品質至上主義」を貫き通し、みなさんに満足して頂ける糸作りを目指して参ります。