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片倉ダムでギル食いバス連発

2017.7.20

スタッフ

  • 名前:高橋 洋一
  • 日時:2017年7月16日
  • 場所: 千葉県・ 片倉ダム/笹川湖
  • 釣果:バス56センチ含む80本程度(2日間)

2017年7月16日、7月17日の2日間片倉ダムへ。

2日間あるので初日は数釣りの中から夏エリアへの導線探しをメインに。2日目は初日の数釣りエリアから見る“エリア消去法”によりビックバス狙いの釣りに絞るスケジュール。

まずは笹川ボート前から右にあるダムサイトまでの岬に回遊する手堅い数釣り場。夏らしく水通しを考慮した垂直岩盤からスタートし、ショートダウンショットをオーバーハング下へ低弾道でピッチングし垂直岩盤へタイトにフォールしていくと2投目で35cmクラスがバイト。このバイトを得られたレンジを基準として上下を探っていき回遊する魚が多いレンジを根こそぎ釣っていく。5メーターまでを丁寧に探った結果、減水の影響だと思うが2mレンジで多数のバイトがあり時間の経過とともに魚体のタイプも変わっていく。この2メーターレンジが「通り道の1次動線」だと判断。この釣りで癒しの1.5時間を過ごし30~40cmまでを12本。次に対面の垂直+赤土+オーバーハングストレッチへ。このストレッチは赤土が入ることによる体力の乏しいポスト~アフターが捕食の容易なミミズや虫を食べにくる。ルアーを食わせるキモはあるのだが長くなるので省略するがとにかくバイト数が多い。ここはサイズが選べないので30分程度でチェックして25~40cmまでを5本キャッチ。魚体も痩せ気味で切り捨てるエリアとして確定。

上記チェックを基準にここから先は水、ウィード、岩盤、赤土、黒土、岬、ストレートストレッチ、川筋上流部、川筋マウス部、インタージャンクションと各ファクターを持つエリアをチェックして料理のそれと同じように組み合わせてアレンジしてく。結論としては数ならば垂直から赤土をテキサスやショートダウンショットで釣るスタイル、サイズと回復傾向の魚を釣るならば岬沖の水深12m~14mの2~4mをミドストやシャッドで釣るスタイルが効率良く、丸1日やって44cmまでを50本強のバスが遊んでくれた。

その他は超大型が混じるギル食いバスがいるエリアを探して回った。ギル食いバスの探し方はちょっと違っていて過去の経験則からギルネストがあったエリアに入り、その基準点から季節を進行させて辿っていくことでギル食いバスを探している。減水傾向もあり少しでも水通しが良いエリアにある反転流がキーになるであろうことに気が付いて初日は終了とした。

前日得られたヒントから岬に絡む凹凸地形を回りながらギルの存在とウィードに付着するヘドロや砂などの状態を見て回る。要するに流れが絡まないエリアには反転流が存在する筈はなく、スクールが回遊してくることもないと判断するためのエリアチェック。ビッグバス相手だと「とりあえずやってみよう」という釣りを始めてしまうと、回遊くるはずのエリアやポイントが荒れてしまうと考えていて“状況を見る”事でルアーを入れるかどうか慎重に判断する。ちなみに点の釣りではないので他のアングラーが入っていてもアプローチが違っていればさほど気にしない。

上流域各所や中流域を数カ所回ったが減水ということもあり流れが乏しい。そこで各流入河川から水が集まる“本湖”に照準を絞って探していく。見た目的にも水がターンしていないし、適度にクリヤー。さらにウィードの上にはギルや稚バスが乗っているエリアを発見したことで笹川ボート周辺を勝負ポイントに決めた。

川が大きくクランクした直後にある橋の先にある小規模なワンド状の地形と、その先には大型の岬と流のそれをドーンと受け止める法面があるロケーション。そこに湖流に洗い流されたカナダ藻と稚ギル、さらにはハッチする虫とそれのエサとなるプランクトンが豊富で食物連鎖がそこにあった。

ボートポジションをブレイク沖15mに取り、4mのブレイクエッジへライトテキサスを静かに沈めていく。バスがベイトを追い込むであろうウィードのアウトサイドにスライドフォールさせていくとガガガガガッ!とギル食い特有のバイト!フルパワーでフッキングするとロッドが大きくしなり50cmは楽勝である魚体が見えたところで真下へ突っ込むバス。デカいサイズ狙いなのでMHパワーのロッドに16ポンドを選択したのだがフックが引っ張り合いに負けてフックアウト・・・。少し時間を空けて同じコースへアプローチするとまたガガガガガッ!とバイトが出た。今度は口の深くに掛けて勝負しようと2呼吸分ほどラインを送ってからフッキングするとまたロッドが大きくベンドする。浮いてきた魚体はまた50cmを超えるデカい。エラ洗いからのジャンプ一発フックオフ・・・また針が伸ばされてしまっていた。まさかの2本もバレるなんてと思い天を仰ぐ。

気を取り直して3度目の失敗は許されないのでブラックスケールSXの69ML/MICRO(ベイトフィネス)にFCスナイパー8ポンドという組み合わせで引っ張り合いをせずに浮かせる釣りで対峙することにした。この釣りはレバーブレーキリールによる釣りと同様で騙し騙し魚を回しながら浮かせてくる釣り方で意外とすんなり上がってくることが多い。このタックルに先ほどのライトテキサスをリグってアプローチ。数投後にまたガガガガガッ!とバイトが出た。ロッドが柔らかいので上顎にはフックが貫通しないため、奥まで飲み込ませてから針先を滑らせて口内にフッキング!するといきなりバットまでベンドするファーストランを見せたがクラッチを切りつつ、沖まで誘導していく。走らせては浮かせ、走らせては浮かせを繰り返すが、いくらロッドが柔らかくなったとはいえ浮いてこない。変なところにフッキングしているのかと思ったが、浮かせてみれば何てことない「バカデカい」だけだった。60がスッポリ入るランディングネットに納めたバスは自身の片倉ダムレコードとなる56cm、3キロ測りをスコンッ!と振り切る魚体の美しい3キロオーバーだった。(春先に2キロ測りを振り切ったので3キロにしたのにまた振り切って意味ない!)

その後も少し時間を空けて同じアプローチをしてみるとまたバイト。56cmの後なので色々割愛するがネットインしたのはまた体高のある52cmのビックバスだった。ウェイトは2400gとこれまた丸々と太った美しい魚体。この52cmを最後にバイトが遠のき、前日見つけた沖のミドストで数釣りを楽しみストップフィッシングとした。

2日間通して釣りをして、ダム湖は川であり、流れに敏感で上流と下流、チャネルとヨレ、反転流など表面上では気が付かない流れに気が付くことがバスやベイトの動きを捉えることができるかどうかに繋がり、最終的にはビックバスの動きを読み解くヒントなのだと感じた。また片倉ダムの自然豊かな包容力ときめ細やかな笹川ボートさんのサービスと釣り場、遊び場としての魅力を再発見できた良い釣行だった。いつか片倉ダムの60cmと出会えることを楽しみにまた通ってみようと思う。

タックルデータ

シューターFCスナイパー

シューターFCスナイパーインビジブル

松田スペシャル競技 ブラックストリーム

タックル①
・ブラックスケールSX:62XULFS(新製品)
・リール:コンプレックスCI4+ YTフュージョンチューン
・ルアー:フィッシュアローフラッシュJ(ミドスト)
・ライン:サンライン シューターFCスナイパー2ポンド
※52cmキャッチタックル

タックル②
・ブラックスケールSX:69ML/MICRO
・リール:アルデバラン YTフュージョンチューン
・ルアー:ギルワーム、ブラックマリアGOKI-BURI(テキサス)
・ライン:サンライン シューターFCスナイパーインビジブル 8ポンド
※56cmキャッチタックル

タックル③
・ブラックスケールSX:64LS/MICRO
・リール:アルデバランBFS YTフュージョンチューン
・ルアー:ヴェイン他/Sダウンショット
・ライン:サンライン シューターFCスナイパーBMS AZAYAKA 7ポンド

タックル④
・ブラックスケールRB:67M
・リール:クロナーク YTフュージョンチューン
・ルアー:ブラックマリア カリブト(ノーシンカー)
・ライン:サンライン シューターFCスナイパーBMS AZAYAKA 14ポンド