2週間ぶりに片倉ダムへ釣行。

今回は魚皮張りカスタムルアーを制作している金沢くんと同船。カスタム品のチェックをしつつ秋のビッグサイズを探すプランで各エリアをチェック。

ここ1週間ほどの急な冷え込みにより水温も5℃ほど落ちたようで、減水1.3ｍ程度、さらに結構強烈なターンオーバーとなっていて、水は赤茶色で泡もブクブクと出ている状況で釣果も良くないとの情報だった。

ここでエリア決めとなるが、5日ほど経過している状況と本湖が壊滅的に汚い状況から推測すると上流域は回復傾向と水深がないことによりまだマシなはず。さらにアゾラが生息している可能性が高いエリアでは水質の改善が早いと判断し、同時に2本チェックできる田代と笹川筋を見ていくことにした。田代はところどころマシな水質エリアがあるものの、ビッグバスを狙えそうなポイントではほぼ壊滅的だと思われ、スピーディーにチェック。

最上流は減水により短く、浅くなっているが水質自体は悪くなく、せっかく来た金沢くんに釣らせてあげたいという想いから限界ギリギリまで入っていくことに。数こそ少ないながらも40アップも数本確認できたので乗合船の船長ばりに「はいどうぞ～」で43センチのシュ。この状況なら上出来サイズ。

見えているバスは釣ってしまったので笹川筋をチェックしに行くことに。この笹川筋が今回の本命でアゾラと水量でコンディションが良いだろうと踏んでいた。もとよしボートを過ぎたあたりからアゾラがあり水質も回復傾向になってくる。やはりオイカワも入っているし、鵜も入っていたので最上流エリアへ入る。水はこの日唯一のジンクリヤーでバスも確認できた。やはり、水質が悪いエリアと最上流とを往来しているようで小規模のスクールを形成してクルージングしているようだった。

バスが確認できればサイトフィッシングで見えている魚を食わせていくだけの作業。時折大型も混じっているようだったのでサイズを選びながら釣っていくと～45センチをキャッチすることができた。それ以上のサイズは確認できなかったがタイミングさえ合えば入ってくるのかもしれない。

チェックの意味合いで小坪井沢の方面もチェックするためロングドライブ。下流域～中流域でも少し釣りをしてみたが小坪井方面は田代・笹川方面よりもターンオーバーが強く水が赤だしの味噌汁のような色。さらに釣れなくはないが魚がバラついており、サイズもアベレージより下が多かった。最上流にはアゾラもありバスも確認できたのだが、まだ水質は悪く食い気も薄いと感じたのですぐにパス。時間もあまりないのでボートハウス笹川まで戻りつつ本湖をチェックすることにした。

本湖では夏っぽいバスよりも秋っぽい動きをしている個体にフォーカスして、岬や沖でボイルする個体（表面的には見えない水中ボイルも含む）をミドストで狙う。ポイントは片倉ダムで最も水が集まるところダムサイト近くに位置する岬と伸びる尾根。回遊するベイトフィッシュ（回遊レンジが浅いオイカワが好ましいがギルボールやワカサギもある）に対して追わせて食わせたいのでジグヘッドのミドストを選択し、飛距離を稼ぐためにFCスナイパー2ポンドにロッドはラインスラッグの操作性と押え込むようなバイトを捉えるためにブラックスケールSX-62XULFSをチョイス。

これが上手くハマりバイトが多発し、食ってくる魚はアベレージながら金色で少し肥えた魚体ばかりだった。

全体的には晩夏で朝晩の寒暖の差が激しくなることによりフォールターンオーバー初期段階に入った。バスがショック状態で口を使いにくくなってきているので水の良いエリアを釣っていくかリアクション要素の強いルアーで口を使わせるかの極端さが必要。ただ、徐々に寒暖の差が無くなっていくと湖全体の水が均一化してゆき良くなっていくので少しの辛抱といったところ。今の感じだと10月初旬頃からは釣れる片倉ダムが戻ってくるだろうと思う。