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極細エステルライン対応ノット、そのコツとは。

2021.1.25

皆さんこんにちは!トラウトフィールドテスターの礒野寛之です。

 

 

今回は…、今回も?極細エステルラインに関するお話です。

 

 

アジング用としてエステルライン(0.3号前後の極細仕様)が市場に出始めた初期から、私自身もずっとエリアトラウトで使い続けてきました。

 

そして、ここ数年でエステルラインの認知度・重要性はグッと高まった感じがします。

それだけ、エリアトラウトフィッシングにも革命を与えたラインと言えるでしょう。

 

 

さて今回は、以前のオフィシャルブログで紹介しきれなかったネタ『エステル対応ノットに関するマメ知識』をお伝えしたいと思います。

 

エステルラインにリーダーを接続する際は、結束強力の確保も考慮して「トリプルサージェンスノット」や「トリプルエイトノット」をセレクトする方が多いのではないかと思います。

 

↓トリプルサージェンスノットの結び方動画はこちら↓

↓トリプルエイトノットの結び方動画はこちら↓

 

ちなみに私もトリプルサージェンスノットで結ぶようにしています。

簡単で強いですからね、現場で信頼できるノットの一つです。

 

ただ…、ただですよ、このトリプルサージェンスノット。

シンプルな結び方だからこそ、ちょっとしたコツを覚えるだけで、劇的にラインパフォーマンスが変わるんです。

 

この部分に気を使ってきれいに結べていたアングラーの方は、これまで私が確認してきた中でもごく僅か。

 

ライン本来のポテンシャルをしっかり発揮させて、不必要にルアーロストせず確実に魚をキャッチして貰いたいので、ぜひこれは覚えておいていただきたいなと思います。

 

詳しくお伝えしていきますね!

 

①下準備

予めエステルラインが傷ついていないか?確認しておきましょう。

せっかく結び変えるんですから、よりベストな状態を作り出すことが大切です。

リーダーの素材はフロロカーボン・ナイロンどちらでも大丈夫ですが、必要とするリーダーの長さに対して+10cmくらい長めにとっておくと、あとの作業がしやすくなります。

 

②本線(エステル)とリーダーを重ねて輪っかを作る

こんな感じで、本線とリーダーを束ねた状態で輪っかを作り、その中に3回くぐらせます。

やり方がわからない方は、上にある動画リンクから確認してくださいね。

 

この結び方自体は難易度1に近いレベル。

 

でもそこに、多くのアングラーの方が該当する落とし穴がありますので、ここから注意点も交えてお伝えしていきますね。

 

まず結論から言ってしまうと、この2つの輪っかの締め方がキーポイント。

 

 

最初は少し大きめの輪っかを作っておくことがキモです。

あとで調整を行うからです。

 

③本線とリーダーを均一に締め込む ←ここが重要!

ここからお話しする箇所が、実用的な強度を確保できるかどうかの運命線。

ここを丁寧にやれば、その後の釣果にも繋がってきます。

 

まず、輪っかの両側にある束(2本ずつ)をゆっくりゆっくり引っ張っていくと、輪っかも徐々に小さくなっていくのですが…大抵どちらかが先に小さくなったりします。

 

 

また、片方だけが「クルン」とひっくり返ったりすることもあります。

 

 

それはそれぞれの糸の張り具合にムラがあるために起こるのですが、このまま締め込んではNG。

結束強力がダウンした状態となり、ここから切れやすくなってしまいます。

 

でも、締め込む前なら直すことは簡単です。

そのコツをお伝えしますね。

 

★締め込み時のポイント★

 

 

・まず、上画像のように指2本を使って輪っかを内側から拡げます。その時に片方の糸の束はしっかり固定したまま、もう片方の束を引っ張ってみてください。そうすると、輪っかの大きさを均一にしながら全ての糸を張ることができます。これだけで一発で締め込める確率が上がります。

 

・片方の輪っかだけ小さくして微調整する場合は、片方の端糸をちょっとだけ引っ張ってあげれば大丈夫です。

 

そしてこの状態になったら、本格的に締め込んでいきます。

 

 

ゆっくり、ゆっくりと。糸の重なり方をしっかり見ておいてください。

 

この時、ラインに水分をつけるのも忘れないようにしてくださいね。

摩擦熱を抑えるだけでなく、2つのラインが水分によってまとまりやすくなります。

 

また、使っていない指の腹(私の場合は左手の中指)に輪っかを乗せながら締め込んでいくと、成功率が上がります。

 

そして、2つの輪っかが重なったまま「クルン」とねじれて8の字形状になってくれればOK。

 

 

あとはそのまま締め込んでいくだけです。

 

④先端のカット

必要最小限の長さにしておくのが基本。でもエステルラインをショートリーダーで使用する場合は、ガイド内に巻き込んでライントラブルを起こさないように少し長めに切れ端を残しておくのも一つの方法です。

そうすれば、ガイドに入った瞬間「カツカツっ」と引っかかる感触が手元に伝わるので、これ以上巻かないためのサインとなってくれます。そして目視もしやすいです。
ただ、ロングリーダーの場合はトラブルの元となるのでなるべく短めにしておきましょう。

 

さて…

一つのノットだけでかなり長くお話ししてきましたが、他のノットも丁寧に結んで丁寧に締め込むことの大切さは共通です。

そこを意識することで、より狙った一匹が確実なものになるかと思います!

 

 

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