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【タイラバ編】釣果に差が出る考え方とPEラインの使い分け 早田一貴

2021.3.22

どうも!!久々に登場のサンラインフィールドアドバイザーの早田一貴(そうだかずたか)で御座います()

 

 

冬になり私個人としてはメインの釣り物が多い心躍る季節♪アジにメバルに寒チヌも楽しいしアオリイカのエギングも非常に熱い季節です♪

そんな若干浮気性の私ですがタイラバゲームも胸熱く心躍る釣りの一つで御座います。真鯛シーズンと云えば3月下旬~5月下旬の産卵を意識した所謂「ノッ込み」シーズンが代表的ですが真鯛は雑食性の為、季節によって捕食する物も変わり、遊泳するエリアも変わる為、実は通年に渡って狙えて様々なパターンが存在する釣りなのです。

そう、それはまるで未だに私が愛してやまない釣りの一つのブラックバスフィッシングの様・・・()

と、云う事で今回は「釣果に差が出る考え方とPEラインの使い分け」というテーマに基付きお話しさせて頂こうと思います♪

 

先にも申し上げた通り、真鯛は通年に渡り狙えるターゲットとなります。他の魚種と同じ様に季節の移り変わりによって移動をし、それに伴った餌を捕食します。

また余り謳われる事は無いですが食わせ方は捕食を意識させた物だけでは無く、実はリアクション的な食わせ方も存在します。それを考える上で必要なのはタイラバヘッドにネクタイ形状、色、スカートの色や長さ、量、またトレーラーの有り無し、有りの場合は形や色と更に細かい事を言い出すとロッドやリール迄に渡ります()

そこまでの事をシーズナルパターン別に話し出すと途方もない事になりますので今回は通年で必ず存在するパターンである「潮が効いている時と効いていない時の攻め方の違い」に付いてお話ししていく事とします。

 

まず潮が効いている状態というのは言わずもがな「上げや下げの潮が動いている時」の事を言います。反対に効いていない状態は「潮が動いていない時」の事を言います。これ等で大きな違いとして云えるのは「基本的に効いている時は真鯛の活性が高く、効いていない時は活性が低い」という事です。

これ等の釣り方の違いを意識した事のある方々は意外と少ないのでは無いのでしょうか?使うタックルやタイラバの違いはここでも重要なファクターになるのですが着目して頂きたいのがメインラインであるPEラインの使い分けです。それではPEラインの使い分けの話に入る前にまずはPEラインという物を知って頂こうと思います。

 

まずPEラインという物は一般的にPolyethylene(ポリエチレン繊維)を複数本撚って作られた物を言います。このポリエチレン繊維自体は各社共に研究改良され、市場に出回っている物は何れも正に甲乙付け難くなっています。サンラインでもPEラインは主力商品の一つで多くの種類を世に送り出しています。その中で私がタイラバにおいてメインで使用しているのがコレ。SIGLON PEx8

 

シグロンPE×8

 

このラインはポリエチレン繊維を「ミクロピッチ製法」という撚り方で組み上げられており真円構造になっている為、非常に滑らかで強度も申し分ない仕様となっています。そして何より価格が安い。通常の同クラスのPEラインと比較すると12割程度安価で尚且つ強度、真円度、平滑度も優秀。どうしてもラインは消耗品なので此処までの仕様を持っているラインで安価であれば消費者としてはとてもありがたいですよね()

私自身、鯛ラバだけで無くシーバスやチニング、エギングにアジングにSLJと殆どのシーンでこのラインを使っているので信頼度はかなり高いです。

 

またサンラインにはPE JIGGER ULT8本組というハイパフォーマンスPEラインもあります。

 

PEジガーULT8本組

 

このPEラインの特徴は「Ultimate PE(以下ULT)」と呼ばれるサンライン独自の繊維に「Smooth Surface加工」と云う製法を施す事により一段階も二段階も上の平滑度と真円度をもたらしています。

価格としては少々高価ではあるのですが、このラインのファンが非常に多いのは他のラインでは変えが効かないある理由があります。

それは「伸び率から来る感度」。PEラインと云うのは先にも話した通り複数のポリエチレン繊維を撚る事で出来上がります。それが故にどうしても瞬発的な負荷を与えるとナイロンやフロロに比べればかなり少ないですが少々伸びが発生してしまうのです。その伸び率は通常のPEラインですと約5%程度と言われています。一方PE JIGGER ULT8本組はその伸び率が約3.5%程度と超低伸度なのです。この伸び率が少ないという事は当然ですが水中の微細な感覚でもアングラーが感じ易くなります。コレってとても凄い事だと思いませんか!?

鯛ラバという釣りは言ってしまえば「落として巻くだけ」という誰でも楽しめる非常にシンプルな釣りです。ですが、簡単でシンプルが故に「ちょっとした事」を気にするだけで他のアングラーにとてつもない釣果の差をもたらす事も出来ます。その要素の一つがこう云ったラインをT.P.O.を考えて使い分ける事なのです。

ここまでPEラインの説明と私が使うPEライン2種の説明をさせて頂きましたが、ではこの2種のPEラインをどの様に「潮が効いている時と効いていない時」に使い分けるのかを説明していきます。

 

私自身の使い分け方としてはまず潮が効いている時はSIGLON PEx8を使用しています。選択する理由としては非常に使いやすく、リールのスプール馴染みも良く、PEラインに求める基本性能が申し分無いレベルだから。また潮が効いている際は比較的潮流変化や真鯛の当たり等の変化を感じ易い為、基本スペックが高いSIGLON PEx8であれば難なく釣りが出来るからです。

次に潮が効いていない時に使用するのはPE JIGGER ULT8本組。このPEラインが持つ超低伸度と平滑度と真円度は潮が効いていない時でも微妙な潮流変化を感じ取り易くなり、また活性が下がってしまった真鯛やベイト等が触った「ちょっとした違和感」を抜群に感じ取り易くしてくれます。

お世辞抜きにこのPEラインを使い始めてから釣果は格段に伸び極端な話、ノーフィッシュで終わる事は殆どなくなりました。

 

「糸を使いこなせば釣りは劇的に変わる」・・・コレ、マジです。

2021年は是非ともPEラインを使い分けた「一段上のタイラバ」を試してみてくださいね。

それでは皆様良い釣りを!!

 

 

 

【このコラムは、ラインセレクトページでも取り上げています】