釣果UPに繋がるタチウオテンヤのラインセレクト!
2021.5.24
大阪湾を中心に関西エリアで毎年盛り上がりを見せる『タチウオテンヤ』
最近では瀬戸内エリアや九州、さらには関東でも人気が高まっている釣りです。
誘い方、掛け方は人それぞれ。
自分だけの正解を探しながら楽しめる魅力的な釣りです。
主なシーズンは7月~3月頃と幅広く言われることが多いですが地域によってベストシーズンは違います。
自分の釣行エリアはいつがベストシーズンなのかはあらかじめ調べておきましょう。
それでも比較的オフシーズンが少なく、エサの取り付けや電動リールに戸惑う人も多いかと思いますがタックルシステム自体はシンプルなので1~2回挑戦すれば慣れるかと思います。
そんなタチウオテンヤではオマツリ等のトラブルを減らすためにテンヤやラインの号数が決められている場合があります。
そのルールは地域や乗る船によっても違う場合があるのでこれも予め確認しておきましょう。
そして乗船者全員が同じ号数のテンヤ、ラインを使用しているからこそラインの差が釣果に繋がることも少なくありません。
ということで今回は『釣果UPに繋がるタチウオテンヤのラインセレクト!』と題しましてタチウオテンヤの糸選びについて掘り下げてみたいと思います。
■タチウオテンヤのメインライン
タチウオテンヤで使用するメインラインはPEライン一択です。
ここは迷わずPEラインを選びましょう。
タチウオテンヤで使用するPEラインの選択肢として4本編みと8本編みがありますがこれに関して絶対はありません。
好みの問題ではありますが100m前後の深い水深を狙うことも多く、糸鳴りやフォールスピードを気にして8本編みが主流になりつつあります。
タチウオテンヤで使われる号数としては1.5号~3号が主に使われますが前述したように地域や乗る船によって号数を指定されることが大半です。
釣行中のトラブルを避けるためにも事前に指定号数を確認しておきましょう。
糸の巻量は最低200mですが一度トラブルが起きてしまうと深いタナを狙えなくなる可能性もあるため300mが主流です。
もしラインについて指定がなければ2号300mを1つの目安にしてみると良いでしょう。
万が一のライントラブルが続いた時の為に同じ号数の300m巻きを予備で持っておくと安心です。
号数、巻量を絞ってもPEラインには様々な種類があります。
タチウオテンヤで特にオススメなのがこの春に新発売となった『ボートファンPE×8』です。
アジーロ ボートファンPE×8
従来のマーキング付きPEは基本的に10mごとのメインマーキングに1mや5mごとの短いマーキングが入っています。
この短いマーキングはホワイトもしくはブラックになっていることが多いのですがフグ・タチウオ・サワラといった糸を噛み切る可能性のある魚種が噛む可能性が高いのがこの【短いホワイトマーキング】なのです。
そこでこの『ボートファンPE×8』は覚えやすい10m×5色のマーキングに5mごとの短いブラックマーキングを入れることで釣り人が水深を把握しやすく糸を噛み切られるリスクを最低限まで減らすことが出来ます。
指定号数が2号までであれば是非お試しください!
指定号数が2.5号~3号だった場合、とにかくコストパフォーマンスを重視したいのであれば『シグロンPE×8』がオススメです。
SIGLON PE×8
価格もリーズナブルでコストパフォーマンスが高いので予備用として持っておくのにもオススメなラインです。
しかし、タチウオテンヤ専用アイテムではないため白く短いマーキングを採用しています。
フグ等、白いマーキングへ反応が強く出てしまう時は注意が必要です。
そしてタチウオテンヤ上級者向きにはなりますがさらなる釣果UPを目指す方にオススメなのが『PEジガーULT8本組』になります。
ソルティメイト PEジガーULT 8本組
ジギング専用モデルとして発売されている製品なのでタチウオテンヤがメインの釣り人にはあまり馴染の無いラインかもしれません。
この糸がタチウオテンヤに与える最大のメリットとして挙げたいのが【圧倒的なフォールスピードの速さ】です。
オフショアのジギング同様にタチウオテンヤも魚が居る場所まで行くのは船任せなので初心者でも上級者でもポイントまでは辿り着くことが出来ます。
そうなると当然、魚の群れに対して「乗船者の中で一番に仕掛けを見せることが出来る」ということは大きなアドバンテージとなるわけです。
テンヤの形状によってもフォールスピードは変わりますがラインが与える影響が大きいのもまた確か。
このULTシリーズは他のPEに比べ伸び率が低く、感度にも優れるためジギングに限らずタチウオテンヤにも非常にオススメなラインです。
先に紹介した2製品に比べると値段は張りますがその分、耐久性についてもかなり優れているため長期的な目で見ると決してコスパが悪いとは言えません。
更なる釣果UPを狙う方は是非、お試しください。
■タチウオテンヤのリーダー
タチウオテンヤで使うリーダーはモノフィラメントライン(ナイロン、フロロ、エステル)に限らずワイヤーラインなど様々な物が市場に出回っています。
モノフィラメントラインだと強度が心配だし、ワイヤーだと食いが悪くなる…、とお考えの方も多いでしょう。
そこでサンラインはタチウオテンヤにおいて『テーパーリーダー』を推奨しております。
テーパーリーダーとはその名の通り、テーパー形状になっているラインです。
ノット側が細く、テンヤ側が太くなっているため容易に結ぶことが可能でありながらテンヤに近い部分は極太使用で多少のダメージには耐えうるという仕組みになっています。
この春『フロロテーパー太刀魚』が追加になったことでナイロン、フロロそれぞれのテーパーリーダーが選べるようになりました。
上記2製品の使い分けとして
・魚の活性が低く、テンヤを食い込むまでに時間がかかる日。
・タチウオのアベレージサイズがデカい。
・釣りのスタイルが『乗せ』な人。
この条件に当てはまる人は『太刀魚テーパーリーダー(ナイロン)』がオススメです。
太刀魚テーパーリーダー
上記の条件に当てはまらず
・魚の活性が高く、勢い余ってリーダーに歯が当たる事が多い日。
・手元まで伝わる感度を重視したい。
・釣りのスタイルが『掛け』な人。
この条件に当てはまる人は『フロロテーパー太刀魚』がオススメです。
アジーロ フロロテーパー太刀魚
いずれの製品もファイティングリーダーを使用する時のような結び目が無いためロッドガイドでの引っ掛かりもなく抜きあげる時にギリギリまで巻き込むことが可能です。
タチウオ専用設計の『テーパーリーダー』、是非お試しください!
そんなこんなで長くなりましたがタチウオテンヤのラインだけに絞ってもこれだけの選択肢があります。
ラインセレクトは後回しにされやすい要素ですがそれによって釣果に差が付くのもまた事実。
皆さんが更なる釣果UPを狙いラインセレクトについて考えた時、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
その際は今回の記事で紹介した製品を是非お試しください!
シーズン前の巻き替え、釣行前のリーダー交換、予備のラインも忘れずタチウオテンヤを楽しみましょう!
【ここで紹介した商品は、ラインセレクトページでも取り上げています】