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山上湖(河口湖)の攻略法とラインセレクト 野村俊介
2021.6.1
皆さんこんにちは。
サンラインバステスターの野村俊介です。
今回は僕のホームレイクである河口湖を例にあげながら山上湖での釣りのスタイルやそれにマッチしたラインセレクトを紹介していきたいと思います。
まず平地にマッディーレイクが多いのに対して全国的にみても山上湖は比較的クリアーウォーターのフィールドが多いはずです。
クリアーウォーターのバスはマッディーウォーターよりも視覚によってエサを捕食しているのでラインによる余計なプレッシャーを与えないように、またロングディスタンスでのアプローチの為にライトラインの使用率が高くなってきます。
バズフィッシングでは主にナイロン、フロロ、PEラインをTPOによって使い分けていくのですが、そのなかでも近年最も使用率が高くなっているのが0.4〜0.8号という細めのPEライン。
河口湖などにみられるワカサギレイクは春先、サケなどと同じで産卵を終えて生涯を終えるワカサギが表層を漂います。また夏頃には稚魚が群れをなして回遊しはじめます。
この時に有効な釣り方の1つにI字系プラグでの表層ゲームがあげられます。
軽量プラグをロングキャストする為、また比重の重いフロロラインで1キャストに時間をかけるとどうしてもラインに引っ張られてプラグが沈んでしまう為、先に述べたPEラインの出番になってきます。
僕が使用しているのは“PEエギULT HS4”そして強風時は浮いたラインが風に流されてルアーに不自然な動きが出ないように若干比重の重い“D-Braid”と使い分けます。
ソルティメイト PEエギULT HS4
シューター・デファイアー D-Braid
号数は共に0.5号。
これにリーダーとして“Vハード”の1.25号を1〜2mほどFGノットで結びその先にルアーをつけています。
トルネード Vハード
PEラインは伸びが少ない為にキャスト直後にバスが表層プラグにバイトしてもしっかりとフッキングができるというメリットもあるし、リーダー部を交換する事で他のラインと比べ比較的長持ちするというメリットもあります。まだ試した事がない方には是非1度試して頂きたいのがPEラインです。
次に最も基本となるライン。
それは“FCスナイパー”です。
シューター・FCスナイパー
これについてはあまり説明もいらないかと思いますが、3lbをメインに2.5〜4lbでのスピニングタックルを使用したライトリグの釣りから12lbをメインに10〜14lbでのベイトタックルを使用したスピナーベイトやクランクベイトといった巻きのゲームにも幅広く使用しています。
フロロカーボンラインの中でも比較的ソフトなFCスナイパーはリールスプールへの馴染みもよくトラブルが少ない為、初心者の方にもおすすめであり、1日に何百キャストと繰り返すような釣りにおいてもストレスフリーで使用できます。
また普段クリアーウォーターな山上湖でも台風などによる急激な濁りであったり、ウィードの中を釣る場合などにはよりバイトを視覚で捉えられる“BMS AZAYAKA”を使用する事もある事を付け加えておきます。
シューター・FCスナイパーBMS AZAYAKA
最後に河口湖などにみられる特殊な地形…それは溶岩帯です。
実際にご覧にならないとなかなか想像がつかないかもしれませんが、岩よりもさらに複雑な地形で表面はザラザラ…まさにライン泣かせなのがこの溶岩です。
春先はこの溶岩帯が最も太陽の熱を吸収する為に周囲の水温が上がりやすく、また日差しの強い夏などはその隙間などに多くのシェードを作る為、1年を通して無視する事のできないスポットとなります。
近距離でのピッチングなどの釣りではリーダーを組むなどで対処も可能ですが、ブルーギルがシャローに姿を現し梅雨入りくらいから釣れだすフットボールジグなどを使用したロングディスタンスでの釣りではどうしてもラインが溶岩に擦れてしまいます…。
そこで表面硬度が高く、傷が入りにくくて擦れに強い“シューター”の出番となります。
シューター
フットボールジグには12〜14lbを使用していますが、この釣りで釣れるバスはグッドサイズが多くヒットしてからも尾根状の地形に走られラインが擦れたりもするので硬いフロロが不可欠。
もちろん根掛かりなどをした際にはこまめなラインチェックはして下さい。
溶岩帯に限らず岩などでも基本的には同じなのでラインが擦れ続けるスポットでの釣りにはシューターです。
このような感じで山上湖でもラインはTPOに合わせて様々なアイテムを使い分けます。
もっと言えば同じロッドやルアーでもラインが違えば釣果は変わってくるはず。
様々なラインセッティングを試していただいて皆様なりのベストなセッティングを是非みつけて下さい。
今回は僕のホームフィールドでもある山上湖(河口湖)に絞って使い分けを紹介してみました。
少しでも参考になれば幸いです。
ラインセレクトについて悩んだ時は『バスラインセレクトページ』も合わせて是非ご覧ください。
https://fishing.sunline.co.jp/bass/index.php