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スモールマウスバスを釣るために欠かせないPEラインの話/早野剛史

2022.8.5

皆さんこんにちは。

サンラインバステスターの早野剛史です。

 

今回は、私が主に活動している桧原湖や野尻湖のスモールマウスゲームに欠かせないPEラインについて【スモールマウスバスを釣るために欠かせないPEラインの話】というテーマでお話したいと思います。

PEラインの使い分けはもちろん、それぞれのパターンや使用するルアー等ごとに適したラインをご紹介したいと思います。

 

もちろん、今回のテーマはスモールマウスバスに限った話ではなくラージマウスバスを狙う際にも通ずる部分はかなり多いので、ぜひ最後までチェックしてみて下さい。

 

 

【スモールマウスゲームのシーズン】

 まずはスモールマウスバスを狙えるシーズンについてですが、長野県野尻湖や福島県桧原湖も、5月頃〜11月頃までがフィールドとしてのシーズンとなります。

 

そしてスモールマウスバスを狙う約半年のシーズンの中でもPEラインの使用率は高く、多くのルアーをPEラインで使用することになります。

春はシャッドプラグや表層系ルアーからスタートし、季節の進行に伴い虫パターン、メタルバイブ、ノーシンカー、巻きキャロ等と多数のパターンが選択肢として挙がりますがその大半の釣りでPEラインを使用します。

それらの釣りを快適に行うためにはPEラインの特徴を理解し、ルアーの特性や使用環境に合わせたライン選びが非常に重要となってきます。

 

 

【PEラインの使い分けと組数について】

 まずはPEラインの使い分けについて基本的な部分から解説していきます。

PEラインには「4本組」「8本組」「12本組」といったように組み数というものがあります。

 

同じ号数のラインを作る場合でも、何本組か?というのが非常にPEラインの使い分けをする上で大切になってきます。

例えば、サンラインの製品でよく使用するPEエギULTという製品シリーズにもPE エギULT HS4PEエギ ULT HS8という製品が 2つありHS4が4本組、HS8が8本組となり、この4本組か8本組かどうか?という部分が、全く違った特性や使用感に繋がって来ます。

 

4本組の特性・メリットとしては以下の通りです。

 

①ラインに適度なコシがありループノットやガイドへの糸絡み、ライントラブルが少ない。

②繊維が太い事で、耐摩耗性が強く障害物と摩耗しても強度を維持し易い。

 

比べて、8本組PEラインのメリットは、以下の通りです。

 

①ラインを構成される1本の繊維が細い為、ラインにしなやかさが出やすい

②シェイクする釣りや軽量のルアーをキャストする際に飛距離を出しやすい

 

しかし、8本組のデメリットとしては、各製品によって使用感は異なりますので一概には言えませんが以下の通りとなります。

 

①ラインがしなやかな分、糸絡み、ガイドへの系絡みが増えやすい。

②ラインが擦れた際に、1本1本の繊維が破断すると強度を維持し辛い。

 

【サンラインの各PEラインが持つ特性について】

これらの基本を踏まえた上で季節や釣り方、製品の特性について解説して行きたいと思います。

 

PE エギ ULT HS4

 

本来はエギ用のPEラインですが、スモールマウス、ラージマウス関わらず、最もバスフィッシングで使用頻度が高い4本組PEラインです。

バスフィッシングにおいてスピニングタックルで使用するPEラインとしての使用率は5割以上、私自身1つだけPEを選べと言われたら「このPEを選ぶ」というくらい絶対的信頼を置いているPEラインです。

 

特徴としては、ライン自体の強度が非常に高い事と適度なコシがある事により抜群のライントラブルの少なさがより釣りを快適にしてくれます。

 

 スモールマウスを狙うシーンで考えると、

・春はシャッドプラグのジャーキング

・春以降はオーバーハングにルアーを吊るす「提灯釣り」のパターン

・ディープレンジをリーリングする様な巻きキャロ等のパターン

・ノーシンカーワームのトゥイッチや巻きの釣り。

 

これらの釣りにとても相性が良いです。

とにかく、ライントラブルが少ないので、ハードベイトを巻いたりするキャスト数でテンポを出すような釣りには欠かせないPEラインです。

 

スモールマウスではありませんが強度の高さを実感した例として、ビッグフィッシュレイクの奈良県七色ダムで木の葉等にルアーを吊るす提灯釣りをする際使用したのがPE エギ ULT HS4 0.6でした。

そういったシチュエーションでこれまで何度も60㎝前後のサイズをトーナメントやプライベートでキャッチしてきましたが未だラインブレイクは1度もありません。

そのような経験からも絶対的信頼を置いているラインの1つです。

 

軽いルアーをキャストしやすいラインで飛距離を出す為にラインは細くしたいが強度は落としたく無いという時は4本組の出番ですね。

桧原湖ガイドで来て下さるゲストの方々も、ここ数年ファンが急増中のPEラインです。

 

PEエギULT HS

 

PEエギULTの8本組仕様のPEライン。

HS4よりも、ラインが柔らかくしなやかなのが特徴です。

 主に、軽いノーシンカーの飛距離を出したいタイミングで使用しています。

エビパターンでの小型ワームのノーシンカーや50mmクラスのプラグ等を使用する際に使っているラインです。

 

◎スモールゲームPE-HG

こちらの製品、本来の用途としてはアジやメバル用の4本組P Eラインです。

アジ、メバル用の軽量ルアーを飛ばすためPEエギULT  HS44本組PEライン等と比較して、ラインが適度にしなやかである事が特徴のP Eラインです。

 

 糸質がしなやかなお陰で軽量の表層系ルアーをロングキャストしやすく、0.2号等の細い号数のラインナップもあるため超軽量リグのキャストや操作にも向いているのも【スモールゲームPE-HGが持つ特徴です。

 

 スモールマウスでは、主にシンキングスイッシャー、I字系、小型ペンシル、メタルバイブ等の釣りをメインに使用しています。

 ピンクカラーのラインの為、メタルバイブやノーシンカーをフォールさせる様な「視覚」でルアーの着底を確認しながらアクションするルアーにも向いているPEラインです。

 

 超小型のルアーを使ったディープの釣りにも、ライン自体がしなやかでシェイクもし易い為0.2号や0.3号をメインラインにVハードの0.81号のラインセッティングでスモールマウスの釣りにも使用しています。

 

 

【リーダーの使い分け】

 最後にPEラインを使う上で欠かせないリーダーシステムについてお話ししたいと思います。

使うリーダーはほぼ、メインラインのPE【トルネードVハード】を組んで使用しています。

https://fishing.sunline.co.jp/line/23841/

 

太さも、0.20.25号刻みでラインナップがあり結束強度も出やすくバス用のリーダーとして愛用している製品です。

PEラインのリーダーだけでなくキャロやダウンショット等のスイベルを使用したリグのリーダーにも良く使用しています。

 

【トルネードVハード】以外には、オカッパリやボートからの釣りでも浅い側から深い側にアプローチする等、非常に根ズレリスクが高いアプローチをする際や細軸のフックを使用してリーダーにクッション性能が欲しい時は【トルネード松田スペシャル ブラックストリーム】を愛用しています。

磯用ハリスの最高峰というだけあって、バス釣りにも非常に相性が良いですね。

https://fishing.sunline.co.jp/line/5383/

 

 この様にPEラインも特性と釣り方を合わせる事で一気に釣りも快適になり、釣果も変わってきますので今回のコラムを参考にしていただき、是非PEラインやリーダーについても釣り方に応じて使い分けてみてください。

 

 

【タックルデータ】

◎巻きキャロ、シャッド、エラストマー系表層ルアー等

ロッド TEX STAUT TSS64L-ST

リール ステラ2500S

ライン PEエギULT HS4 0.5号~1

リーダー Vハード 1.5号~2

 

◎表層ルアー、メタルバイブ等

ロッド TEX STAUT TSS64L-ST

リール ヴァンキッシュ2500S

ライン スモールゲームPE-HG 0.4号~0.6

リーダー Vハード1.75

 

◎ノーシンカー

ロッド TEX STAUT TSS62UL+-ST

リール ヴァンキッシュ2500HGS

ライン PEエギULT HS8 0.3号~0.4

リーダー Vハード1.25