- チヌ
チヌの落とし込み釣り基礎講座/古後義和
2022.8.12
2022年は例年にない早さで梅雨が明け、私がホームとする東京湾にもいつもより早くカンカン照りの夏がやって来ました。黒鯛落とし込み釣りもいよいよトップシーズンを迎えます!
皆さんこんにちは!チヌ落とし込みテスターの古後義和です。
このコラムが掲載される頃は夏真っ盛りの8月。ギラギラの太陽が照りつける堤防をひたすら探り歩く黒鯛マンはタフである事に間違いありませんが、お盆を過ぎれば時折、秋を感じさせる涼しい風が吹くのが8月の堤防です。
夏が盛期となるこの魚。銀鱗の鎧を身に纏い、野武士のような顔つきに誰もが恋い焦がれ、堤防のカリスマとまで言われる魚の名は【黒鯛】です。私もこの魚に魅了されてしまった1人ですw
【夏のチヌについて】
さて黒鯛は、梅雨入りから9月後半位まで活発に餌を捕食する魚です。
私が個人的に好きなのが、まだ梅雨が明け切らない7月の頭から中旬頃。餌もツブ(イガイ)のみで良く、餌で迷う事がなく、1ヒロ~2ヒロと上層でのアタリが多く、数が釣れる7月がなんと言ってもシーズンの中で1番好きな月です。そして8月は、同じ夏でも7月とは餌も釣り方も大きく変わり始める月です。
【餌のセレクト】
まず、頭を悩ませるのは餌が多くなる事。フジツボ、グリーン(ミドリイガイ)、タンク蟹、サクラ貝と様々な餌で迷うと言う罠が待っています。しかも、タンク蟹に関しては、爪がアタる日と本体にアタる日があるので、これもまたややこしい限りですw
しかし、私自身はこの中ではフジツボが最も安定してアタる餌だと思っています。そのためフジツボをメインに他の餌が用意出来ればサブとして考えます。
1番良くないのがあまりに多くの種類の餌を持って行く事です。餌の迷いの罠にハマってしまい結局、貧果・・・と言う結果につながりやすいのです。
なので餌は2種類か多くても3種類を上手くローテーションして使い分けるのがベストだと考えています。
そして、8月は水温上昇に伴い上層に魚が居ない事も珍しくありません。そんな時は底に居る魚にアプローチします。それでも喰わなければ竿1本前、2本前の地底を前打ちで探っていきます。
【オススメする糸とは】
「道糸編」
私がお勧めしたいラインのご紹介です。
【黒鯛ISM落とし込み 野武士】このラインはフロロでありながら、伸びを実現し、ツヤ消しのオレンジで視認性が抜群に良い黒鯛落とし込み用に開発されたフロロラインです。
https://fishing.sunline.co.jp/line/5413/
野武士に関してはこちらの動画でも紹介していますのでご視聴下さい。
フロロラインの特徴、利便性についてはこちらのコラムで書いていますのでご覧ください。
https://fishing.sunline.co.jp/column/3675/
「ハリス編」
また、普段私が主に使用しているハリスについて少しお話したいと思います。
・ブラックストリーム
・黒鯛ハリス
・パワーストリーム
・Vハード
この4種類が私の主戦力です。ではどのように使い分けるのかについて解説をしていきます。
垂直堤防のように障害物がない場合で、潮が澄んでいる時、または薄濁りや笹濁り(緑色)、黒っぽい潮色の時は【ブラックストリーム】を使用しています。
黒のカモフラージュ系のカラーですが、水中での光の反射も抑えられると思いますので、私は一番好んで使っているハリスです。
https://fishing.sunline.co.jp/line/5383/
初夏から晩夏にかけて潮が茶色く濁り、魚の活性も上がり釣り人の胸も躍ります。そんな時期に私が良く使うのがブラウンカラーの【黒鯛ハリス】です。
このハリスはカモフラージュ系に加えて、弾力を兼ね備えています。大きい黒鯛の重い強烈な引きも、この弾力で吸収しバラシを軽減してくれます。
ブラックカラーの【ブラックストリーム】 ブラウンカラーの【黒鯛ハリス】
この二つのカモフラージュ系のハリスは、状況に応じて良い仕事をしてくれる逸品です。
https://fishing.sunline.co.jp/line/38/
風の強い時、潮が早い時、サラシの中へ餌をねじ込みたい時や二枚潮の時などは、硬い【パワーストリーム】を使います。更にガン玉を打つ事で直進性が増し、その先にいる黒鯛にアプローチする事が出来ます。
分かりやすく言えば、水中に柔らかい物で餌を運ぶよりも硬い棒で運んだ方が確実だという事です。また、カモフラージュ系のカラーでアタリが無い時、クリアに変えて落とすのも手の一つです。
https://fishing.sunline.co.jp/line/59/
最後におススメするハリスは新しく発売になった【Vハード】です。
このハリスはサンライン独自の『プラズマライズ技術』により生まれた『スレを弾く』という最強ハリスです。
私は消波ブロックや堤防の根周りを攻める時にラインを一切出さずに1秒でも早く魚を浮かせます。この時、強烈な引きに耐えていても根に触れているのが分かる時があり「切れる・・・」と半分諦めていても、しっかりと耐えて魚を水面まで浮かせてくれるのです。パイプ堤防やスリットでも威力を発揮する事間違いないでしょう。
https://fishing.sunline.co.jp/line/23841/
またハリスの使い分けに関しても、コラムにて説明していますので是非読んでみて下さい。 https://fishing.sunline.co.jp/column/3621/
「あまりハリスの種類は気にしない」という方も多くいらっしゃると思いますが、「あのハリスが良いって古後が言ってたなぁ。」と思い出して貰って、状況に応じてハリスを変えると新しい発見があるかと思います。このコラムが少しでも皆さんの釣りのお役に立てれば幸いです。
以上、チヌ落とし込みテスターの古後でした!
【タックルデータ】
ロッド : がまかつ 銀治郎M2.7 銀参郎M2.7 銀参郎MH2.7
マルチフレックス33-39 匠技H3.6
リール : サクラ マットブラックリボルバー90
富士工業 VP25 FRP25
ライン : サンライン 黒鯛ISM落とし込み 野武士 1号~2号
ハリス : サンライン ブラックストリーム 1号~2号
パワーストリーム 1号~2号
黒鯛ハリス 1号~2号
Vハード 1号~2号
餌 : 1月~5月〔ツブ(イガイ)、フジツボ、グリーン、蟹、パイプ虫〕
6月~7月〔ツブ(イガイ)〕
8月~12月〔フジツボ、グリーン、蟹、サクラ貝〕