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東北スタイルのスーパーライトジギング/吉田博史

2023.7.10

皆さんこんにちは、宮城県閖上港から出船し、仙台湾~相馬沖でフィッシングガイドを行っているサンラインソルトテスターの吉田博史です。

 

【東北でのスーパーライトジギングとは】

当船でのメインターゲットは、大きく分けて、夏場は真鯛とハナダイ、冬場はクロソイとメバルになりますが外道も豊富で、夏場はワラサ、ホウボウ、ヒラメ、カナガシラ、ギガアジ、サバ、タチウオ、サワラ。そして冬場はアイナメ、マゾイ、マダラ、ミズガレイ等々もSLJのターゲットになります。

 

 また東北といえばアイナメ、クロソイ、メバル、マダラといった冷水系の魚種を思い浮かべるかも知れませんが、近年は黒潮の流れの変化のせいか真鯛、ハナダイ、タチウオ、サワラといった、暖かい地域に生息している魚種が増えてきており、夏場はこれらの魚種を狙うアングラーが多くなっているのが現状です。

 

 それらをSLJ、タイラバ、テンヤで狙っていくのが当船のスタイルですが、近年はSLJのお客さんが急増しており、ルアーフィッシングというスタイリッシュさに加えて、基本的な釣り方が「ただ巻き」というお気楽さが人気の理由だと思いますし、イサキ等を狙ったりしない東北では「ただ巻き」オンリーというスタイルが、SLJの特長なのかも知れません。

 

【ルアー選択による釣果の差】

当船でのメインターゲットの真鯛、メバルも「ただ巻き」で狙うのが基本ですが、「ただ巻き」だからこその奥深さがあります。

例として真鯛で言えば、縦方向or横方向のストレートリトリーブに食う時もあれば、フォールor着底でしか食わない事もありますし、ボトムのズル引きorズル引き直後のボトムから離れる瞬間にアタリが集中することもあります。

 

 更に巻きスピードも、早巻き、ミドル、スロー、超スローと、どの巻き方に反応するかを早く見つけるかが釣果に結びつきますし、その釣り方や考え方はメバル等々の他の魚を釣る場合でも同じになってくることがあります。

 そしてジグの重さは、SLJ60gまでという概念が一般的ですが、当船でのSLJ60gが基本で30g120gと幅広い重さを使用しますし、タイラバなら200gまで準備したりする時もあります。

 

 その理由は、SLJであれタイラバであれ、「潮、船の流れる速さと、ジグ、タイラバを巻く方向を調整する為」で、それが釣果を伸ばす秘訣と考えているからです。

 また仙台湾~相馬沖で当船が案内する水深は30m45mと比較的浅めで、ドテラ流しが基本となります。しかし潮の流れは千差万別で、30gでも垂直に落ちる場合もあれば、二枚潮で船が流れる方向と90°違う方向に流れたりもします。

 

 二枚潮や潮が速い時は、軽いジグでは、払い出しで、ただ出すだけの横方向の誘いしか出来なくなりますが、重いジグがあれば垂直もしくは垂直に近い方向で誘う事も可能になります。そのため、以前にも巻き込み側での釣りのメリットを紹介した事がありますが、垂直方向での誘いは強力な武器になります。

 

【魚種に合わせたラインセレクト】

 こんな感じで、真鯛、ハナダイ、メバル、クロソイを狙っていますが、メインラインはSIGLON PE×81号、リーダーは【鯛の糸リーダー SV-Ⅰ4号~5号を使用しています。またごく希にターゲットをメバルに特化した時のみ、メインラインをSIGLON PE×80.6号、リーダーは【トルネードSV-Ⅰ3号くらいまで落とす場合もあります。

https://fishing.sunline.co.jp/line/184/

https://fishing.sunline.co.jp/line/179/

https://fishing.sunline.co.jp/line/41/

 

SIGLON PE×8は使いやすさに加えて、巻き替えも気軽に出来るリーズナブルな価格が魅力です。そしてリーダーの【鯛の糸リーダー SV-Ⅰは強度、しなやかさだけでなく、魚から見えにくいと言われているピンクというカラーがお気に入りです。

 

仙台湾での真鯛狙いでは、メインラインがPEライン1号とリーダーにフロロカーボンライン5号の組み合わせは太すぎると思われるかも知れませんが、30m45mといった比較的浅めの水深で狙うこともありますので、これくらい強気のラインシステムがベストと考えていますので、ぜひ参考にされてみて下さい。

 今回のコラムでは簡単に仙台湾~相馬沖のSLJを紹介させてもらいましたが、もし興味を持って下さった方がいらっしゃったら気軽に遊びに来て下さいね。