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1杯を引き出すための低水温期攻略術/金谷達樹
2024.12.27
みなさん こんにちは。サンラインソルトテスターの金谷達樹です。
2024年夏も非常にきびしい暑さに見舞われ、12月に入り徐々に冷え込む日も増えてきました。気温低下に伴い海水温も落ちてくる時期です。わたしの住む和歌山県も徐々に気温低下の伴い、海水温も18度くらいまで下がってきました。18度もあるといったほうが正しいかもしれません。例年では16度くらいまでは下がって釣果も落ちていくのがこのシーズンです。そんな低水温期に入ったイカを狙う場合に必要なメソッドをいくつかご紹介したいと思います。
【関西エリア特徴と釣り方の変化】
関西太平洋側の狙い方として各ポイントにより細かな点はあるかと思いますが私は基本的にイカが消息しているエリアは一緒と考え 皆さんの住んでいる地域でもこの狙い方は通じるものと思い話していこうと思います。
イカの高活性な秋イカシーズンも過ぎ低水温期に狙う場合まず考えたいのが秋イカと同じ釣り方をしてみることです。私の場合秋の高活性なイカを狙うとき まずは地磯のシャローエリアを ランガンで場所移動を繰り返し、キャスト数を増やし高活性なイカを取っていく方法を主にします。低水温期でも意外とシャローエリアには大型の個体が入っていたりしてすぐに結果が出るときもあります。そういった釣りで全く反応がない場合に初めてスローな底付近中心に変更していく必要があります。基本は高活性なシャローの個体を拾っていきます。
【スローな釣りとは】
水温が下がるにつれてイカがエギに対して追ってくるスピードもだんだんと下がってきます。(マズメ時で活性が上がるタイミングでは大きく動かして誘うほうが良い場合もある)
よりエギをステイさせる時間を増やすことが重要になると考えます。誘いのジャークを移動距離の少なくさせること、毎回底を取りステイさせてあげることで興味はあるが追いが弱いイカを焦らして獲ることができます。私の場合、底または足元の岩、テトラなどの人工物に長い時間だと1分~5分程度はステイさせておくと良い釣果に恵まれるように感じています。
このステイ時に大切なのがPEラインの感度になり底付近を攻めるので岩などにリーダーが擦れても大丈夫なライン対策が必要になります。私の使用しているPEラインは【ソルティメイト PEエギULT HS8】で0.5~0.7号を使用。リーダーは【ソルティメイト エギリーダーBS】2号~3号使用しています。
ソルティメイト PEエギULT HS8
ソルティメイト エギリーダーBS
このPEラインは表面がSSP(Smooth Surface Processing)を施しており表面が滑らかで使用感を低下させることなく一日中投げ続けることが可能です。絶対的な感度を追い小さな変化も見逃したくないのとPE特有の毛羽立ちが非常に少なく気に入って使用しています。また私は好んで糸巻き量が180mのものを使用しています。急な高切れなども考え安心できる長さです。
リーダーは底付近を攻めるため擦れに強く、感度が高い点が気に入っています。また非常に潮なじみが良く潮流に対しても感度が高く違和感なくポイントにエギをなじませることができます。リーダーは意外と障害物に緩衝しているのも事実で、毎投ごとにリーダーのチェックは欠かさないことも大事だと考えます。ふいに来る大型のイカに対して 万全の構えを持ちましょう。
【春に向けて】
低水温期の攻略ですが春の大型イカにも通じており急流なポイント以外ではエギのステイが同じように効きます。イカがエギを抱くイメージをし、ジャークしているときにはエギを抱かずフォールまたはステイ時にイカが抱いてこることを基本と考えアプローチの仕方を見出せたらと思います。
平均的なサイズも上がり春に向けて大型化してくるイカからのアタリは小さくなる傾向です。毎回ロッドに確実にアタリが出れば良いですが 絶対的な感度のあるPEエギULTなら小さなライン変化も見逃さない釣りができるでしょう。
糸を使いこなせれば釣果もおのずと変わる。ぜひともこのPEラインの感度を試してみてください。