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【初心者必見】アマダイの釣り方を解説―ジギング編―/小中孝浩

2022.11.18

皆さんこんにちは、サンラインソルトアドバイザーの小中孝浩です!

今回はアマダイの釣り方をジギング目線で解説していきたいと思います。

 

近年ジギングやタイラバで狙って釣れることが分かってから注目されているアマダイですが、そんな私も5年前からアマダイジギングをメインにタイラバ、餌釣りと色々な釣り方を経験してわかったアマダイの特徴やヒットパターンなどを紹介したいと思います。

 

【アマダイの特徴】

アマダイは砂泥地に巣穴を作って生活しています。巣穴は自分の下顎を使って掘ったり、口に含んで運んだりして作っています。形状は窪んでいるものから、ホラ穴の様な出入り口がわりとしっかりしたものまで場所により様々な種類があります。

泥地の特徴はルアーを着底させると、堆積した泥に埋まって竿先がぐーっと持っていかれてスポッと抜けるような場所です。

 

アマダイはこのような場所に巣を作って流れてくる餌を捕食したり、巣の周りの泥地の中にいる多毛類や甲殻類、頭足類などを食べています。口の形状を見ても底への執着は強い魚なことが分かります。

また、アマダイは雌性先熟(しせいせんじゅく)と言って小さい時はほとんどがメスで産卵を何度か繰り返して成長するとともにオスに性転換する魚です。ハタ科のようなもので、大型の32㎝以上の個体はほぼオスというデータもあります。

 

【使用する主な道具】

アマダイ狙いで肝になるのはベイトとなる餌を見極めて常にマッチザベイトを意識することです。

ベイトは8㎝未満の物が胃袋からよく出てきます。エビ、カニ、ゴカイ、貝などを捕食している時は底ベタでの当たりが多く出ますし、魚を捕食している時は少し上まで追いかけたりします。

食べている餌の性質上、ジグのサイズはアマダイジギングでは小さいジグが特に有利になります。SLJ(スーパーライトジギング)などができる場所ではこの釣り方で狙えば間違い無いでしょう。

 

アマダイ狙いでは底周辺5mまでを主に探るためクラッチを切る回数も多く、メカニカルブレーキでフォールスピードを調整できるベイトリールを多用します。

またスピニングで狙う際は、潮や風がなく船が動かない状況で広く探りたい時などには有効なので、同船者が多い時は絡むリスクもあるためリスクを回避するといった点でも1本あると良いという感じです。

 

具体的に私は60g~200gまでが扱える竿でジグは50g160gまでのショートジグを使用します。水深は100mまでのポイントが多いので、竿は200g前後まで扱えることができるのなら十分です。リールはPE0.8号が300m入るものであれば問題ないです。そしてライトなジグを使う場合はレベルワインダーが非連動でスプール重量の軽いモデルを使うのが着底も早く泥にジグを埋めやすいのでおすすめです。

 

またリーダーは短めで1ヒロくらいとり、泥の中に入り込み易いようにセッティングしています。場所により青物や底物など多少大きな魚が混じる場合は、PE1.2号をメインに用意しています。

 

【ライン】

ラインは下の地形を詳細に把握するために最初は伸びの少ないPEジガーULT4本組を使用します。

またアマダイのポイントは歯の鋭いエソがよくいるため必ずフロロカーボンリーダーを使用します。PEはあまり細くせずPEジガーULT0.8(12lb)に対して【ツナギートFC20lb1ヒロというラインセッティングをします。

https://fishing.sunline.co.jp/line/269/

 

 

https://fishing.sunline.co.jp/line/23546/

 

またメーターマーキングを活用するためにもPEジガーULT 4本組 スローピッチジャーク専用】ではなくPEジガーULTシリーズを使用する方が1mごとにマーキングがありタナを把握しやすいと思います。

https://fishing.sunline.co.jp/line/271/

 

【釣り方】

アマダイのヒットパターンは概ねこの3つになります。

①着底前後。ジグが泥に入る瞬間もしくは埋まってから出たタイミング。

②ジグのリズムやスピードが変わったタイミング。

③クラッチを切ったタイミング。

 

①の釣り方

潮が流れている時や風で船が動いている時などはポイントが自動的に変わっていくので底にジグを着底させてから、リールは巻かずに1回ジャークを入れるような感じで底から1m以内でジグを泥に埋めたり出したりして底を叩くと砂煙が上がってアマダイが興味を示して近づいてきてジグに食いつきます。

 

この時の肝はジグの重さを調整して、当たるジグを探すことです!

船が流れていると底からジグを離すとジグ自体も浮き上がるため、クラッチ操作も同時に行い底を離さないように意識します。そしてジグが泥に刺さるように多少重めのジグをチョイスし、エビやカニが泥の中から逃げるイメージで誘うのがポイントです。

 

②の釣り方

通常のジギングの動作である。食わせの間を入れる釣り方になります。

例えば、リールを巻くスピードを変えたり、巻くのを止めたり、一定スピードでチョンチョンと誘い上げ、時おり大きなフォールなどを交えてタイミングをずらしたりと弱ったベイトやイカを演出して誘うのがポイントです。

 

③の釣り方

早いただ巻きで5mくらい上まで上げてクラッチを切るを繰り返すだけです。追いかけてきたアマダイがクラッチを切った瞬間にバイトを誘発する釣り方です。海底にいる小魚がアマダイに気付き、直線的に一気に逃げるイメージで誘います。

 

個人的には上げていく釣りが好きなので③からスタートしますが、当たりがなかったら②から①へどんどんレンジを下げていくイメージです。

 

ちなみに、アマダイにもシロアマダイ、アカアマダイ、キアマダイと種類がありますが、関西圏では主にアカアマダイが狙え、それに加えて太平洋側ではシロアマダイも狙えます。

同じアマダイでも住んでいる水深も違いますし、性質的にはシロアマダイの方がアカアマダイより獰猛で食べようと思ったものは必要に追うように思われます。当たっても巻き続ければ結構上まで追いかけてバイトしたりもするのでルアーを回収するまで気が抜けません。そして釣り上がったアマダイを入れておくバケツなんかがあれば少し水を張って吐き出したベイトなどを見るとレンジを絞る参考になりますのでぜひ試してみて下さい!

 

アマダイも近年ジグとタイラバで選んで釣ることができるようになってきて、これからどんどん盛り上がりそうな様子です。普段底物釣りをやっておられる方にも親しみやすく、食べて美味しいアマダイの釣りにぜひ挑戦してみてください!