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関東“秋の湘南サーフ攻略術”!!/池田雄一郎
2024.8.30
湘南産まれ、湘南育ち、現在でも湘南で生活をしながら、サンライン、ダイワ、ジーク、スタジオコンポジット、東邦産業のテスターとしてサーフフィッシングをメインに多彩な釣りを日々楽しんでいます。
【8月下旬からのサーフゲームについて】
昨年は9月に入り秋になっても30度を超える暑い日が続きました。
例年ですと秋に差し掛かるタイミングで水温が下がりだし、湘南サーフはマゴチのシーズンからヒラメのシーズンへと変わってきます。
しかし、昨年は秋になってもヒラメのシーズンと言うよりは冬近くまでマゴチが釣れ続けました。
その為、今年も秋になって少し涼しくなり水温が下がってきたらマゴチが釣れだすと思います。
ポイントとしては8月後半~初秋のシーズンは水温が高いので河口近辺のサーフが良いです。
河口周辺ですと川からの冷たい水が流れてくるので、高水温時期でも他のエリアより水温が低く、川の流れでプランクトンなどが上流から流れてきて、そのプランクトンなどに小さなベイトが寄り、合わせてフラットフィッシュも接岸してきます。
ヒラメは濁りを嫌いますが、マゴチは川の増水で濁りが出た川の中でも釣れる魚で、濁りや塩分濃度が多少低くても問題なく生息しているから台風後の増水などでゴミが酷くて釣りにならない状況でない限り狙う事が出来るターゲットです。
【サーフの狙いどころはココ!】
次に狙うポイントの選び方は、まずサーフに着いたら最初に波打ち際の地形や波の立ち方を見ます。
湘南サーフは砂地のサーフですが場所によっては波打ち際が山の様になっている場所があります。その様な場所は左右の寄せ波がぶつかって沖に波が引いていく様な場所なので、波がぶつかり合う真ん中に砂や砂利が溜まり、海の中も同じ様に他の場所に比べ地形や流れの変化が大きい為好ポイントとなります。
そして波の立ち方では、流れや離岸流がある場所は沖に流れる力があるので、他の場所より波が立ちにくく、地形が掘れている場所も同様波が立ちにくい特徴があります。
逆に背になっている場所は浅く沖から波が立ったりする為、波の立ち方でも海底の地形変化を把握する事が出来ます。
この様なポイントに狙いを絞っていくと良いかと思います。
そして僕の釣り方は大きく分けて近距離狙いと遠距離狙いの2パターンになります。
まずは近距離狙いの釣り方から説明していきます。
【近距離攻略】
基本的に僕は暗い時間帯から薄明るい朝マズメに釣り場に入る事が多く、最初は近距離狙いの釣りをメインに始めます。
10g台前半~20g台前半の軽めなジグヘッドワームやミノー系でスローに引けるルアーを使い、波打ち際をメインに狙います。
朝マヅメは前日からの魚が残っていたり、朝に新しく入ってきた魚が居たりするので、第一ブレイクを丁寧に探ります。
波打ち際の丁寧な探り方を紹介します。寄せ波の時はルアーがボトムに着かない様にボトムすれすれから50cm以内のイメージでリトリーブし、引き波の時はロッドを寝かせ陸側に引いたり海側に戻したりしながら底をチョンチョン叩く感じで、強い引き波時はロッドを海側に送り込んであげます。イメージは引き波で沖に流されていくベイトです。
他のアングラーさんが周りに居なければ斜めにキャストすると第一ブレイクを斜めに通せて長くブレイクを攻められるので有効ですし、寄せ波や引き並みの際に斜めキャストだとラインも波に流されるので、ラインテンションを利用した下記の様なルアーアクションが可能です。
斜めキャストの寄せ波の際はラインスラッグが出やすいので、ラインスラッグが出ない速度で巻き取り、引き波の際は正面にキャストした時と同じで様にしてあげます。(引き波時はロッドを海側に送り込む)
そうするとラインが引き波で沖に流れようとするので、ルアーはドリフトする様にブレイクに沿って横スライドします。これが有効なアクションになります。
後は近距離を狙う場合は釣り人が居なければランガンし、誰も攻めてない魚が手前に残っていそうなポイントを攻める場合も最初は近距離から探っていきます。
ある程度近距離を攻めきったら遠距離狙いにシフトチェンジします。
【遠距離攻略】
遠距離狙いをする際は基本的に30g以上のジグヘッドワーム、メタルジグ、シンペン系などの遠投性のあるルアーを使用します。
遠距離狙いにシフトチェンジするタイミングは、移動が出来ない位のアングラーさんの量で手前を散々攻めた後、他のアングラーさんが帰って空いたポイントなどに移動した後など手前を探ってダメだった後の二の手のような感じです。
ただ最初から遠距離狙いをするパターンもあります。それは荒れていて手前が攻めにくい時やベイトが沖に居る時などです。
荒れている時は近距離を攻めたくても攻められません。仕方がなく遠距離から攻める感じになりますが、沖でベイト、イワシ玉、ボイル、鳥山などがある場合は、その下にフラットフィッシュが居る可能性が高いので、近距離を攻めている最中でも直ぐに遠距離狙いにシフトチェンジします。
通常の遠距離狙いのルアーアクションは、ルアー自体も重いので、ボトムから50cm位を上下させるイメージで巻いたり止めたりするストップ&ゴーが基本となります。真っ直ぐキャストしたり、他のアングラーさんが居なければ斜めにキャストしたりして、ひたすら投げては巻を繰り返します。
ただ沖でベイト、イワシ玉、ボイル、鳥山などがある場合は少しルアーアクションを変えます。
簡単に説明すると、フィッシュイーターや鳥などにやられ弱って底にフラフラと落ちていくベイトをイメージします。
まずベイト、イワシ玉、ボイル、鳥山などがある場合、その沖にルアーをキャストし、テンションフォールかフリーフォールでフィッシュイーターや鳥などにやられたベイトをイメージしながらフォールさせていきます。
このフォール中も海底のフラットフィッシュは弱ったベイトが落ちてくるのを待ち構えていて、結構ヒットする事も多いので注意が必要です。
そしてボトムに付いたら最初はゆっくり目に巻きます。ここでゆっくり目に巻く理由は落ちてきたルアーを弱ったベイトと思って近付いてきたフラットフィッシュが底からルアーが浮き上がった直後にヒットしてくる事が多い為です。
リールの巻き数で言うと5~10回転位までが重要なヒットゾーンとなります。
そしてここでヒットしなかったら一気に中層まで巻き上げ、最初と同じ様にテンションフォールかフリーフォールで底までルアーを落としていきます。
このアクションの繰り返しとなります。
この様に状況に応じて近距離、遠距離と狙い方を変えながら探っていくと効果的です。
【サーフゲームのラインセレクト】
そしてこのサーフからの釣りで重要なのはラインです。
サーフでの釣りは重いルアーを何度もキャストをするので、PEラインの劣化が早いです。
特にキャスト時に指をかける部分は要注意です。
更にラインの硬さや張りなどもキャスト時に影響があります。
僕がメインに使用しているPEラインはPEジガーULT8本組1.2号ですが、このラインは
真円かつ滑らかさもあり、ラインの表面抵抗が少ないので、キャスト時のガイド抜けが非
常に良く、何度もフルキャストをするサーフの釣りには最適です。
リールを巻いた際の糸鳴りもなくスムーズに巻けるので、ストレスなく釣りを楽しめます。
PEラインが柔らか過ぎると風が強い日のキャスト時にPEラインがガイドに絡んだりしてラインブレイク、時にはガイドが壊れたりロッドが折れてしまったりする場合もあります。
その為フルキャストを何度も繰り返すサーフの釣りではPEライン選びは重要となります。
そしてリーダはツナギートFC20lbをメインに使用しています。
このラインはプラズマライズによって、ライン表面がまるでゴムのような弾力のある特殊ポリマー層になっているので、ショックリーダーに重要なPEラインとの結束力が、弾力により非常に締まりやすく結束力が高いです。
この特殊ポリマー層により摩擦にも非常に強いので、根ズレやヒットした魚体とのスレに対しても大きなアドバンテージを発揮します。
強力な結束力と耐摩耗性で、いつもより細いラインでターゲットを狙う事が可能です。
フルキャストを続けるサーフでの釣りはラインによって、飛距離、感度、強度などが大きく変わってきますので、ライン選びは非常に重要となります。
是非ともこの内容を参考にして、湘南サーフで秋のフラットフィッシュ釣りにチャレンジしてみて下さい。
ただ最近は9月末頃でも30℃を超える日があるので、熱中症対策などを万全にして無理をしない程度に釣りを楽しんで下さいね。
ソルティメイト PEジガーULT 8本組
ソルティメイト ツナギートFC