- ロック/ライトゲーム
初心者必見!中級者もね! ライトゲーム(アジング/メバリング編)糸選びのコツ!武田栄
2021.1.6
「なかなか大変な今の釣り入門!」
今回は「糸(ライン)の使い分け」がテーマです!
これから釣りを始めようと思っている皆さん、釣りを始めてみたものの何となく「これで合ってるかなぁ?」っと日々悩み中の皆さん、そして「これはこうだ!」っと思いこんでしまっている中級者の皆さん…、いま釣具屋さんに行けばとにかく種類ばかりが多くて道具選びはなかなか大変。
僕も仕事柄そんな皆さんと日々直面している釣具店スタッフさんの話を聞いたり、釣具屋さんでたまたま横にいたお客様が買い物をする様子をチラっと見たりしているとたとえ糸ひとつとってもなかなか決めきれないですね?わかります!
正にこれから釣り(ルアー釣り)を始めようという皆さん!タックルについての情報集めは皆さんとても熱心な様ですが、初心者に順序だてて正しく教えてくれるところは少ないのが現状。
ネットの情報は便利なところも多いけれど、いざ自分の釣り(どこでどういうものをどう釣るか?)と照らし合わせると上手くかみ合わないことも多々あるようです。
また「自分より少し前からその釣りをしている友達に聞く」と言うのが今は最も安心で効率がよい釣りへの入りかたかとは思いますがその友人がどこまで把握できているか?もちょっと不安なところもありますね。
というわけで今回は「間違いのないライン選び(ライトゲーム・アジング/メバリング編)」と題しましてこの釣りの第一人者、サンラインフィールドテスター武田栄ができるかぎりわかりやすく解説していきたいと思いますので皆さんじっくりと読んでみてくださいね!
釣りの進化はなにより「糸」からなのだー!!
「アジング/メバリングの基本となる糸選び…。」
海のルアーゲームでいま最も手軽で楽しめる釣りの入門と言えばこのアジング&メバリングだと思います。
「安・近・短」はもちろん、とにかく手軽で自由度の高い楽な釣り?
第一人者のタケダさんが言うから間違いありません(笑)
日本全国ほぼ北から南までいるアジ/メバル、もちろん今では地域に特筆した狙い方や特別な釣り方も多く確立されてはいますが基本は同じ。まずはその基本となるライン選びからお話ししましょう!
サンラインが誇る ライトゲームラインシリーズ
ソルティメイト「鯵の糸エステル」 最先端アジングを堪能!
今や誰もが知るアジングラインの代名詞サンライン「鯵の糸」。エステルラインの特徴は“極めて細く低伸度” ジグ単でアベレージサイズのアジを狙うにはとても優秀な糸。
まったく伸びないので切れやすい!っといわれるエステル素材ですがサンラインでは原料から加工までを見直し釣り人にとっての「使いやすさ」を研究し実現したのがこの鯵の糸。「エステルなのにしなやか」これが僕の鯵の糸への印象。軽量小型リールとの相性は良く初めて使うなら0.35号を、使い慣れてくれば0.3/0.25/0.2号と徐々に使って最後はこの最先端のスーパーファインラインのアジ釣りを堪能してみてください。
あくまで基本はアジのジグ単専用。アベレージクラスのメバルの数釣りにも効果は大きいですが中型以上の根魚(メバルやカサゴなど)またチヌやシーバスなど他魚種が釣れる様な場所ではアワセ切れ=絶対強度の不安からおすすめはしません。また極めて低伸度ゆえ結節部補強のためリーダーの使用をおすすめします。あくまで港湾部を主体としたアベレージサイズ対応=最先端の細いアジング専用ラインと認識ください。慣れてしまえばこの鯵の糸しか使えないほど好きになります(笑)
(鯵の糸エステル)
ソルティメイト「スモールゲームFCⅡ」 初心は是非ここからどうぞ!
全国的なブームのさなかにあるアジングでエステルラインの台頭が目立ちますがライトゲーム入門といえば僕にとって(恐らくみなさんにとっても)このフロロカーボンラインからというのがセオリーです。
理由は使いやすく強度もありまずは「ライトゲームの釣り糸とは何か?」を教えてくれる優秀な糸。ナイロンラインに比べ低伸度+強度をうたうフロロカーボンラインですが「硬い」というのが気になるところでしたがこのスモールゲームFCⅡはそのフロロの特長を生かしたうえに「とにかくしなやか」と言うのが僕もイチオシする最大の特徴。
入門用には最も使いやすい海のライトゲームラインだと思います。初心者の皆さんへはまずはこのフロロカーボンラインにジグヘッドを直結で楽しんでいただきたいと思います。そのフロロ独特のアタリ(バイト)はクセになりますよー!
メバル:スモルゲームFCⅡ2ポンドに1gのジグヘッドリグ
アジ:スモールゲームFCⅡ1ポンド(または1.2や1.5ポンド)に1gや1g以下のジグヘッドリグ
いわゆる「港湾ジグ単」ではこのふたつが「黄金比」。…皆さん覚えておいてください!
その他アベレージサイズが20cmを超え足もとから水深があるような場所では使うジグヘッドも1.5/2gと重くなることもあるので、その場合には2.5ポンド/3ポンドと言う様な使い分け。また不意にスズキ(生後やフッコクラス)が良く混ざるエリアなどではジグヘッドは1.5gを主体に3ポンドを標準とするパターンもあります。
ソルティメイト 「スモールゲームPE-HG」
通称ピンクPE!…慣れれば最強の万能ライトゲームライン!
ご存知サンラインのライトゲームPE=ピンクのPEライン「PE-HG」。僕が常に複数台所有するリールにはそれぞれエステル/フロロ/PEと時期(釣りものとサイズ)に合わせてセッティングしていますが最も多少するのはこのスモールゲームPE-HG。
理由は「細さに対して最も安心できる強度が確保できるから」。特に大型を狙ったり地方ロケなどで「どんなサイズか?何が釣れるかわからない?ような状況下ではこのファインPEなしでは釣りが成り立ちません。」
同じ号数で使用するジグヘッドのウエイト幅やリグ系やプラグなど使うルアーの幅が広く様々な状況に素早く対応できるライン。風にはめっぽう弱いPEラインですがルアー選びやリグを多用すれば克服できます。また最細号数#0.15(強度は約2.5ポンド)+フロロカーボンリーダー(3-5ポンド)でのジグ単リグではショートバイトはもちろん、シャローでは底の起伏まで手に取るようにわかる釣りが出来ます。これ最高!
【スモールゲームPE-HG 号数の使い分け】
#0.15+3-5ポンドフロロリーダー:アジメバルの1g以下ジグ単
#0.2+4-5ポンドフロロリーダー:ボートアジング、メバリング時のセッティング
#0.3+6ポンドフロロリーダー:1g以上ジグ単とマイクロプラッギング万能
#0.4+6ポンドフロロリーダー:フロートなどのリグ系アジやメバル、メッキやカマスなどにも
#0.5-0.6+6-10ポンドフロロリーダー…小型回遊魚やチヌ、ライトシーバス狙い。
この様に僕にはしっかりとした使い分けがあります。主にアジング/メバリングのオカッパ
リで多用するのは#0.15とリーダー4ポンドのシステム。アジ/メバルのジグ単にはほぼ
大半がこのシステム。
アジやメバルのアベレージが大きく水深が8m以上ある岸壁やボートからの「沈め込む」
釣りには#0.2のポテンシャルを理解できます。#0.15では強度不足、#0.3では底を感
知できない場合など「細やかな号数の使い分け」を感じることが出来ます。また#0.4は
0.3以下に比べると格段に強度が上がり劣化速度も低くなるように感じます。
リーダーについて…
*ショックリーダーは必ずつけましょう。PEやエステルへの直結はラインの消耗が激しくルアー付近ではすぐに切れやすくなってしまいます。ライトゲームの結節では「簡易ノット」で強度は十分に保たれるのでみなさん是非ノットは各自で覚えましょう!(タケダ式3.5ノットはおすすめです!)
エステルライン、PEライン使用時にはフロロカーボンリーダーの使用が前提です。太さの目安は4-6ポンドを基準に使用するラインの太さと想定できる魚の大きさで選びます。釣り人目線!=30m巻きの軽量で薄くコンパクトなスプールのサンラインスモールゲームリーダーシリーズは使いやすく複数を持ち歩けて便利ですので。またサンラインではスプールのストックや車載時にも超便利な「ラインストッカー」も発売中。見やすくとても便利です!
初心者の皆さんへタケダさんからのひと言!
「とにかく何にでも使える糸」こんなものは存在しません(笑)
釣具店さんで初心者の皆さんからよく聞くセリフ…「何にでも使える〇〇」。店員さんもこの質問に答えるのは手強く苦笑いしてしまうのは当然 (笑) *特にライトゲームは細い糸と軽いリグを使う事で今まで釣れなかった魚達が釣れてくれるようになった釣りですからそこはよ―く考えてみてください!
でみなさんにまず選んでいただかないといけないのは…
何を釣りたいか?→「アジやメバルを手軽に釣りたい」(基本となる道具立てがわかります)
どこで釣りたいか?→「家から近い場所で」(魚のサイズに合わせた道具立てが出来ます)
例えば関西で僕がこの2つを聞けばおのずと道具立てと魚のアベレージはわかります。
アジ:狙えるサイズは15cm~20cm(22cm)くらいまでがアベレージ。時期と狙い方では23cm~26cmそして30cmに近いクラスも狙えます。
メバル:狙えるサイズは15cm~20cmがアベレージ。時期や釣り方では23cm-26cmクラスまで狙えます。
*激戦区と言われる都市港湾部や郊外のエリアでもこれくらいはじゅうぶんに狙えます!
「リールへの糸巻き」や「リーダーの結節」はとにかく「自分で」出来るようになりましょう!
…これ基本中の基本です!
いつの日からか「購入したリールへの糸巻きは釣具店さんで?」という風潮なようですが、
電動リールやジギングの300mはともかく、主にショアやキャスティングで使用する
150m以内の糸巻きは各自家でやりましょう。スプールと糸の相性や絶妙な巻き加減などは
自分で覚えて克服すれば不意なライントラブルにも対応できるはず。まずはそれぞれの糸
のクセを覚えることが重要です!そして最も重要なクラスラインとリーダーの結節につい
ては「練習あるのみ」!
これは釣りをするうえで避けては通れないところですから最終的には少しくらい風のある
夜の釣り場で小さなヘッドライトの明かりだけでも十分な結節が
できるようにしましょう!とにもかくにも釣果=すべて自分のためなので!!
「アジとメバルの釣り方、まずは大きく2つ!」
ジグ単の釣り:
ジグヘッドだけを使い主にアベレージサイズのアジやメバルを狙う。
メリット:釣りがしやすい場所も多く手軽で軽装、自由度の高い釣り。入門にはピッタリ。
デメリット:人が集まる有名場所が多い。魚が小さくスレていることも多い。
遠投フロートの釣り:
軽量リグならフロロ2.5や3ポンドで、遠投するならPE限定(#0.4がおすすめ)。
メリット:PE#0.4を巻けるリールさえあればあとは比較的タックルの自由度も高い。ジグ単とは違いウエイトのあるフロートやキャロを投げるのでロッドもジグ単ほどの専用性・繊細さは必要なし。灯りがなく人の少ない場所でも釣りが出来る。大きな魚が狙える。
デメリット:釣りが単調。
まずはとにかく魚が釣りたいという方へはこの遠投フロートやキャロの釣りをおすすめします。
その他の釣り:
メバルには何と言ってもファインPEを使った「マイクロプラッギング」「マイクロジギング」。これぞ最新ライトゲームの真骨頂!大胆で繊細、おもしろいです! 初心者の皆さんはまずは遠投フロートやジグ単の釣りから始めてください!ラインやルアーの扱いに慣れてアジやメバルがうまく釣れるようになれば究極的に楽しいプラグやメタルジグの釣りにも是非トライしてみてください!
釣りをするみなさんへ絶対に覚えておいて欲しいこと!
今や釣りブーム到来であります!釣りは「自然が相手」という事をお忘れなく。魚は「時合い」で釣れてくれます。釣行日や釣行時間など人間の都合だけではどうしようもない事ですからそこはまず認識しましょう。天候対策と安全装備はもちろん、悪天時の釣行は避けましょう。また、例え初めての場所でも必ず「釣りをしても良い場所」を認識してください。
釣り人に開かれた港などでも地元住民の皆さんへの迷惑にならず安全な駐車スペースの確保、ゴミはもちろん話し声など漁師さんおよび近隣住民の皆さんの迷惑になるような行為は絶対に慎みましょう、絶対です!! もちろん釣り人同士のトラブルを避けるためにも不用意な「割り込み」などはやめましょう。
魚を釣る前に初心者の皆様へは是非ご準備していただきたいものがあります。
・ワームやリグ類は事前にケースの収納。小型バッグに入れてコンパクトで使いやすい工夫を!
・救命具(万が一に備えて各自がつけましょう)
・ヘッドライト(明るいものを選びましょう)
*サンラインでは夜に威力を発揮する「鯵の糸エステル ナイトブルー」と「ナイトサラウンドヴィジョンNSV-01」という驚きのシステムがあります。是非お試しください!
・小型プライヤーやラインクリッパー(とても重要です!)
・寒くなる時期には防寒着・グローブなどの防寒対策を!
釣りが上手くなることは自然とうまく付き合うこと!皆さんできるだけいい日いい時間を選んで釣行し釣りを楽しんでください!