- ロック/ライトゲーム
夏のロックフィッシュゲーム/梶本林宏
2023.9.11
皆さんこんにちは。サンラインソルトテスターの梶本林宏です。
今回は夏のロックフィッシュゲームについて解説させていただきたいと思います。
【ロックフィッシュとはどういう魚なのか】
ロックフィッシュは簡単に言うと障害物を好んで生息域とするスズキ目のフィッシュイーターの事で、実は数多くの亜種が国内沿岸に生息しています。
例えばライトゲームではメバルやカサゴ、大型になればキジハタ(アコウ)やオオモンハタの他に更に大型となるマハタやクエなどが存在します。
いずれも岩礁帯や障害物を根城とし、力もさることながら抵抗策としてその根へ逃げ込むという習性を持つ捕獲難易度とゲーム性の非常に高い魅力的な魚です。
そしてショアからの釣りでは特に激しい根ズレを覚悟して挑まなければならない特殊なターゲットだと言えます。
【ロックフィッシュの通年通しての行動パターン】
一口にロックフィッシュといえども平均水温によって生息域が分かれ、カサゴ亜目のメバルやカサゴ、カジカ亜目のアイナメなどは比較的水温が低い水域に生息し、スズキ亜目ハタ科の魚は高水温を好む傾向があるため、僕がよく通うフィールドでの夏の高水温期のロックフィッシュゲームといえばハタ科の魚がターゲットになります。
ハタ科の魚も様々ですが、やはり春から水温の上昇とともに徐々に活性が上がって接岸し、夏から秋にかけて最盛期を迎え11月頃から徐々に深場に落ちるという行動パターンを繰り返します。
しかし、水温は気温より遅れて変動するだけでなく海流が影響を及ぼすことが多いので海水温をチェックするという事がターゲット捕獲において重要だと考えています。
また適性の水温になれば積極的にエサを追うようになるので巻きの釣りで障害物から誘い出して釣ることが比較的容易になります。
更に潮の流れの強さで根に強く依存するタイプと回遊してベイトを追い回すタイプの釣りやすいタイミングが変わるので、状況を見てターゲットを絞るのも釣果への近道と言えます。
【夏場のロックフィッシュの行動パターン】
僕がよくターゲットとしているハタ科の魚はキジハタ・オオモンハタ・アカハタですが、比較的キジハタが低水温に強いものの梅雨頃(初夏)から本格的なシーズンインとみて大まかな線引きをしています。
この頃はシーズン序盤ですのでショアからの場合の水深は10m~20mをしっかりボトムを取りながら刻んで攻め、梅雨が明けて海水温が一気に上がると水深が1.5mほどの浅場~20m位のエリアをポイントとして見定め、深い場所では色んな層を巻きの釣りで攻めるようにします。
メインはPEラインを使用したスピニングタックルですが、根の落差が激しくスリットが深いなどリーダーを長く取る必要性がある場合はベイトタックルを選択します。
基本的にハタ科の魚は根を好みますが、尾ビレがくびれているバラハタやオオモンハタなどは回遊性が強く、広範囲の広い層を狙うことで釣果が伸びると考えています。
アカハタやキジハタ、クエなどウチワ型の尾ビレの魚は根に着いて待ち伏せの捕食をする傾向が強いのですが、ボトムから浮いている事も実際はよくあります。
いずれにしても瞬発力が非常に高く、何mも離れたところから飛び出してくる姿を目撃していますので、夏から秋は巻きの釣りが最高に面白い時期となります。
【ロックフィッシュゲームにオススメのライン】
ロックフィッシュのゲーム展開はその習性から様々なパターンが考えられるためバスフィッシングのそれに近いと言っても過言ではありません。
つまり低伸度における感度や強度はもちろんの事、視認性・適度なハリやコシ・細さによる操作性が重要な場面や編み方とコーティング技術が付与するノイズ音の軽減(特に巻きの釣りで海水中への音の伝達が及ぼす警戒心の与え難さ)と飛距離・耐摩耗性など求められる部分は非常に多くなります。
しかし、ロックフィッシュがターゲットである以上は波や海流、潮の大きさによる満ち引きが加わり視認の難しさと根ズレによる摩耗は大変なものです。
様々なフィールドの状況や多様なリグで使用されるラインはあらゆるポテンシャルの数値が高くなくては安心感が得られません。
なぜならタックル全体で見て最も魚とのファイトで接触による破断が起きやすい箇所はラインであるが故、ここのポテンシャルを上げることはすべてを含めたタックル性能の底上げに直結するので、そのまま釣り人へのアドバンテージとなるのです。
その結果スピニングタックル及びベイトタックルともにPEラインが【PE ジガー ULT】の8本組と4本組、リーダーが【システムショックリーダーFC】の25lb~50lbの組み合わせが僕には欠かせません。
ソルティメイト PEジガーULT 8本組
ソルティメイト PEジガーULT 4本組
ソルティメイト システムショックリーダーFC
【PE ジガー ULT 8本組】は引っ張り強度に加え視認性と操作性を、【システムショックリーダーFC】には感度と耐摩耗性において全てを委ねるという感じで使用しています。
これらは2シーズン使ってもコーティングの劣化が殆ど無く、すべての能力値が最高だと感じていますのでこれで獲れなかったら諦めがつくほど信頼度の高いラインなので、ぜひ1度使ってみてはいかがでしょうか。
【タックル】
ロッド:ジャクソン ロックトライブ RTS-906XXH
ジャクソン ロックトライブ RTC-808XH
リール:ダイワ セルテート LT5000D XH /ABU レボビースト 41HS-L
PEライン:サンライン ソルティメイト PE ジガー ULT 8本組 1.5~2号
サンライン ソルティメイト PE ジガー ULT 4本組 2.5号
リーダー:ソルティメイト システムショックリーダー FC 25~50lb
ルアー:ジャクソンダニエルヘッドロック+ボーンベイト メタルエフェクト等
ゼスタ タッチダウンストロング+エコギア バルト3~4インチ等