- チヌ
壁際最前線~夏のチヌ・落とし込み攻略/暮林康弘
2025.7.19
【シーズンと釣り方】
これから7月8月9月と、落とし込み最盛期に入ってきます。
何と言ってもこの時期は、中層、上層でアタリが多く貰え、時には活性が良いと着水ヒットなんて事もあるのが落とし込みの醍醐味なんです。
堤防、岸壁の壁際に大型黒鯛が多く潜んでいるなんて信じられませんよね。
(餌のカラス貝)
壁際には黒鯛のご飯、主食が付着しており、カラス貝、ミジ貝、フジツボなどを食べに浮いてくるんです。
その浮いてくる黒鯛を狙い撃つ釣法が落とし込み、ヘチ釣りと言われています。
タックルはシンプルで、専用竿、専用リールに道糸、ハリス、針、ガン玉のこの6点。
落とし込み竿を使われる方は目印仕掛けが追加されるので7点。
エサは、時期によって違いますが夏場はカラス貝、ミジ貝がメイン。
秋はフジツボ、ミドリ貝を使い、冬、春はパイプ虫、フジツボ、岩カニを使われており岩カニはオールシーズン使える万能餌です。
【夏の釣り方、アタリの取り方】
最盛期のシーズンは基本的にはタナとよばれている中層をメインに狙います。
ヘチ竿だったら竿1本までのタナ狙い、落とし込み竿でしたら目印仕掛けの長さ分を探っていきます。
壁際に落とし込んでいき、ラインが引き込んだり、止まったり、ラインが震えたり、何か変化があったら即合わせるのが基本です。
時期によっては数テンポ遅らせたり、少し送り込んだりもします。
落とし込み竿で目印仕掛けを使われる方は目印仕掛けを海面に浮かべるので、引き込みアタリ、止めアタリ、目印仕掛けの落ちていく速度が変わってもアタリの場合があります。
水面直下の黒鯛を掛けた時は、魚との距離が近いので強烈な引きでスリルがあって楽しいですよ。
私は、この釣りに出会ってハマっちゃいました。
【私のラインシステム】
私が使用しているライン(道糸)は、黒鯛ISM 落とし込みMARK-WIN、ハリスには基本はブラックストリームを使用しています。
この道糸マークウィンは、自分がこだわって作ったラインで、良く見え、適度に張りがあり、冬でも夏でも使いすくライン滑りが良い事をテーマに開発しました。特にカラーがオレンジとグリーンのマーキングカラーで非常に見やすく全天候型で、晴れている日はオレンジが良く見え、グリーンは曇っている日や雨が降っている時によく見えます。
落とし込み、ヘチ釣りでは、良く見えるラインが重要で、ウキフカセ釣りで言ったらウキにあたいします。
このマーキングにより、水面に入っていくマーキングが止まった瞬間のアタリを見逃しにくくなります。又、落下スピードの変化にも気付きやすくなるのでカラス貝が割られるなんて事も少なくなります。
当然、ライン強度も重要で2kgオーバーの大型黒鯛を水面直下で掛けるので、いきなりフルパワーで強烈な引きでダイレクトに受け止めるのがマークウィンなんです。
黒鯛ISM 落とし込みMARK-WIN
トルネード松田スペシャル ブラックストリーム
過去にビックリ、ゲストで真鯛の76㎝g5.8kgも釣った事もありますよ。
ハリスには基本的にブラックストリームを使用していますが、擦れる心配がない場所では
トルネードVハードも使っています。又、潮が透けてくる秋や晩秋には、Tornade SV-1(エスブイ・ワン)のピンクハリスやカモフラージュ系のトルネード Vクロスを使用しています。
トルネードVハード
Tornade SV-1(エスブイ・ワン)
トルネード Vクロス
見えている黒鯛は釣れないと言いますが、そんな時には是非このハリスを使ってみて下さい。
姿を見せずに振りかぶった竿に気付かれなければハリスに気付かず落ちた餌を追っていきますよ。
【フィールド】
車で行ける身近な堤防、岸壁で2、3時間でも楽しめるのが魅力ですね。
又、渡船で沖堤防へ渡り1日、満喫も出来ます。
事前に渡船の釣果情報で調べる事も出来るので、釣れている場所へ行く事が出来るのも魅力ですね。
落とし込み、ヘチ釣りは昔とは違い、1年通してフィールドを選べば楽しめる釣法です。
落とし込み、ヘチ釣りをした事が無い方、是非始めてみて下さい。
ダイレクトな引きは迫力ありますよ。
夏場の釣りでは水分補給を忘れずに楽しんで下さい。