魚を欺く、ステルスピンク。
魚からは見えにくい色の波長を解明し、緻密な研究データを基にサンラインが生み出した「ピンクハリス SV-Ⅰ」。
当時のハリスの常識を打ち破ったSV-Ⅰに、同社の新テクノロジー「プラズマライズ」を新たに搭載。
「究極の潮馴染み」性能を手にした新生SV-1が、あたかもエサだけが海中を漂う姿を演出します。
●ノンストレススプーリング採用
●スプールバンド付き
海水と光の関係
人間が飲んでいる水は透明ですが、航空写真で海を見ると青く見えます。
これは、海水が500ナノメートル付近(青色系)の波長の光を良く通し、それより短波長(紫色系)や長波長(赤色系)の光を吸収する性質があるからです。
一般に、魚が生息する海水では、外洋水で青緑色系(475ナノメートル)の色が豊富です。
沿岸の濁った海域では青緑色の光は水に吸収されて少し波長の長い色が多くなり、さらに河川水の影響を受けやすいところでは、長波長の赤色系の色が豊富です。
魚は色をどうとらえているか?
色の識別能力が低い魚でも530ナノメートル付近の波長は敏感に反応します。
これは、背景色の青緑色より少しはずれた波長の青緑色系となります。
なぜ、その色に良く反応するかというと、海水の青緑色を背景色にした時に、餌とのコントラストを明瞭にして、餌を見つけやすくするためです。
魚に対してのカラーハリス(リーダー)特徴
ピンク色のハリス【SV-Ⅰ(ワン)】は魚が過敏に反応する500~600ナノメートル。特に550~560ナノメートルの波長の光を吸収する特性を持った色です。
色弱といわれる魚でも反応する部分の波長域の吸収に特化した特性です。
これに対して【松田スペシャル ブラックストリーム】のブラッキーカラーは550~560ナノメートルでは【SV-Ⅰ】のピンクには僅かに劣るものの、全体的に波長の光を吸収し、魚からは見えにくい色の特性を持っています。
【見えない】以外に重要なこと
魚には側線という「水流」「水圧」「音」「振動」を敏感に感知するレーダーのような役割をする器官を持っています。
ウキフカセ釣りにおいて、いくらハリスが魚から見えないといっても、仕掛けが真直ぐに立ってしまうと、流れによって生じる「ハリスから発生する乱流」を感知され魚には警戒されてしまいます。
その為には、仕掛を斜めに張ることで付けエサが受ける抵抗の方を大きくしてハリスから発生する乱流をかき消すことが必要となります。