GLOBAL SITE
  • ロック/ライトゲーム

レンジキープや狙い通りのレンジを釣るためのコツと考え方

2021.1.26

 

こんにちわ!サンラインソルトテスターの山中竜太です。

今回は、先日公開された動画で少しお話していた、「レンジキープや狙い通りのレンジを釣るためのコツと考え方」をテーマに私の解釈と実践している内容をお届けしたいと思います。

 

【レンジコントロールの重要性】

ルアーフィッシングといえば疑似餌(ルアー)を使用して魚を釣る釣りのことを言います。アクションやカラー等、「これが効く!」というメソッドがたくさん生み出され、それによって釣りの幅が広がり、アングラーを楽しませてくれています。しかし、どんな優れたメソッドがあろうとも、「魚の近く」にルアーを通さなければ魚は反応してくれません。ですから、視覚で見えるストラクチャーや潮目の変化を狙っていきます。これにより餌を捕食するためにより活発な個体と遭遇する確率が上がり、ルアーへのコンタクトが増えていきます。。ソルトルアーの場合、これに「水深」という要素が増えてきます。良いストラクチャーや潮目の変化を見つけたとしても魚のいるレンジを通っていなければ魚からの反応は得られません。それではレンジコントロールの重要性が分かったところで実際のレンジコントロールのコツと考え方を解説していきましょう。

 

【まずは水深を知る】

オフショアでは魚探がありますから苦労しませんが、陸っぱりのポイントでは水深は目で見えません。まずは水深を測ることから始めましょう。ルアーを足元に落として海底に着底させます。この時、ガイドやスプールにラインが干渉するとフォールスピードが遅くなりますので必ずフリーで落としましょう。着底すると糸が弛みますのでそれが着底したという合図になります。そこからリールを巻き取りながら回転数を数えてみましょう。リールのスペック表に1回転あたりの巻き取り量が記載されていますのでそれを参考にしてください。例えばシマノ15ツインパワー1000PGSですと1回転の巻き取り量は57cmとなります。すなわち海底から10回転ですと水深5.7m、20回転ですと水深11.4mということになります。ほとんどの陸っぱりポイントで足元よりも沖の方が水深が深いことが多いですから、足元が10mあるようなポイントであれば沖はそれよりも深いのかな?とある程度の指標ができます。

 

【沖の水深の測り方】

次に応用編の沖の水深の測り方です。これはキャスト距離と潮の流れで誤差が大きく出ますのであくまで参考程度にしておいてください。まずは任意の重さのルアーをキャストします。3g以上がわかりやすいかもしれません。そしてその水平距離を計測します。(ほ距離)次のキャストで同じぐらいの距離を投げ、今度は着底させます。着底後糸を張ってから回転数を数えながら回収します。シマノ15ツインパワー1000PGSを使用していた時、飛距離が31回転、約18mで、着底からの距離が35回転、約20mだった場合、水深は8.7mという計算になります。(飛距離の二乗+着底からの距離の二乗=水深の二乗)誤差が大きくなりますし、実際にはここまでする必要なないと思いますが、気になる方はトライしてみてください。

 

【レンジキープのコツ】

だいたいの水深がわかったところで次はレンジキープのコツです。アジングを例にするとわかりやすいので、今回はアジングでお話します。まずは自分の中の指標を定めていきます。キャストしてからフリーで任意の秒数落とします。例えばジグヘッド2gを10秒フリーで落とします。これがどれぐらいのレンジに到達するかは人によって秒数の数え方に誤差が出てきますので割愛します。(ちなみに私の数え方ですと約5m入ります。)そこからテンションフォールで足元まで寄せてきましょう。足元付近に到着したら回転数を数えながら巻きます。それが10mだとしたら10秒フリーで落としたレンジから10mの範囲は探れているということになります。これを元に自分のレンジコントロールができているかを確認しながらジグヘッドの重さと釣り方を調整していきます。

 

 

【エステルラインがもたらすレンジコントロールに対する優位性】

これらのことを交えながらレンジコントロールを調整していくと、操作感度に対する重要性が理解できるようになります。エステルラインであるサンライン鯵の糸はフロロカーボンラインに比べて伸度が少なく、よりはっきりと手元に操作感が伝わります。また、PEラインと比べても比重が軽く、モノフィラメントラインですので潮や風に流されにくく計量ジグヘッドも扱いやすいです。シビアなレンジコントロールを目指す場合は鯵の糸の使用をオススメします。

 

 

【アジングの釣り方のコツ】

自分の操作レンジにある程度指標がつくと次の展開が変わってきます。例えば、7mぐらいのレンジでアジが食ってきた場合、それより上のレンジから探ってみましょう。基本的にアジやメバルなどの下顎が出ている魚、いわゆる受け口の魚では上からルアーを落とすフォールの釣りが有効な場合が多いです。基本として釣れたレンジの少し上から探っていくと釣果が伸びることが多いです。

 

【最後に】

ルアーフィッシングにおいてレンジコントロールは基本でありながら非常に難しい部分ですので永遠のテーマであるとも言えます。水深が深く、多様なレンジに魚が存在するソルトルアーフィッシングの世界ではレンジの認識を持ち、自分の任意のレンジを狙うことによって魚が釣れた時により「釣った感」が増え、ルアーフィッシングが面白くなります。なかなか文章にすると難しく感じてしまうと思います。実際書いて説明するのもすごく難しいです・・・。エリアがお近くの方でこのコラムが気になった方はぜひご連絡ください。楽しく実践しながら語り合いましょう!