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【仕掛けをなじませる適材適所の道糸選び/宮原浩】

2022.9.16

みなさんこんにちは。磯テスターの宮原です。

 

釣りをしていると釣行毎に自然の状況は変化し、その度に釣り人は苦戦を強いられたり、それが好条件になったりと色々なケースを体験されていると思います。

その釣行の中でも特に邪魔をしてしまうのが道糸の存在だと思います。誰しもが仕掛けを思うように流せない、馴染ませることができないと常に気を使われ魚に試行錯誤しながらアプローチされていると思います。

 

そこで、今回は仕掛けをなじませる時の道糸の入れ方、ライン修正の仕方について解説していきたいと思います。

 

【ナイロンラインの特徴】

 道糸で主に私用されているナイロン素材は表面が軟らかいため傷が入りやすいといったデメリットもありますが柔らかく操作性がしやすく、伸びがありアワセなどのショックに強いといったメリットもあります。

 

 

https://fishing.sunline.co.jp/line/98/

 

また、基本的な比重は1.14で設定してあり、道糸の種類によってはフロート、サスペンドと比重も変わり、また柔軟性も柔調子、中調子、硬調子となっているため浮きの浮力、状況にあった使い分けが必要となってきます。そして、浮きの浮力による道糸の入れ方ですが、

軽い浮力を00~G2、重い浮力をB~3Bと仮定して解説していきます。

 

【道糸の入れ方】

軽い浮力のウキでは軽い仕掛けを入れる時の抵抗等を抑えるためになるべく道糸を多めに出して付けエサとハリの重さで自然に入れ込んでいくことが仕掛けの浮きあがりなどを抑制してくれますので、糸ふけを多くだし自然に仕掛けを入れ込んでいくことがポイントとなってくるでしょう。

 

また、重いウキではガン玉を多く利用できることから仕掛けを張った状態でも馴染んでくれますのでこの場合は糸ふけを出しすぎると明確なあたりが出ないため、張らず弛めずの状態で少しずつ道糸を入れ込むことが大切です。

無風状態であれば竿で道糸を持ち上げ浮きの上から馴染ませてやると仕掛けも早く馴染むので状況によってはこのような道糸の入れ方が本命への早いアプローチに繋がると思います。

 

【ライン修正の仕方】

 そして、肝となってくるライン修正についてですが、2つ例をあげて説明していきたいと思います。

ライン修正は釣果に直結してくるポイントで、投入後最初の段階でどこに道糸を置くかで仕掛けの馴染み方が全く違います。状況にもよりますが仕掛けを投入した段階で大前提なのが少しでも潮上に道糸を置くということです。

 

どのような仕掛けでも素直に仕掛けが馴染んでくれますのでこの点が重要です。しかし、潮下に道糸を持っていくと道糸が潮に取られ仕掛けが馴染まず狙いの潮スジから外れることが多くなってきます。そして、この後からがライン修正となりどのように対応していけばいいのか悩むと思います。

 

まず初めに横流れを例にして「流れと風向きが同じ場合」「流れと風向きが反対の場合」と別々に説明をしていきます。

 

「流れと風向きが同じ場合」

同方向の場合は最初の投入で道糸を潮上に置くことも困難となってきますが、その場合でも潮上に道糸を置くことが重要となりますが、風に負けて潮下側に道糸がくると先ず仕掛けが馴染みません。そのため流れも早く、遠投での釣りであればポイントである潮スジからは必ずズレていき、仕掛けも馴染まないので本命にも口を使われないので、どのようにライン修正して本命に近づけていくかが重要になってきます。

 

この場合での修正方法は、穂先から1~2メートルを潮上にライン修正してウキが動かない程度に修正を繰り返し行うと、潮スジからのズレが最小限に済み仕掛けの浮きあがりを防止できます。

 

「流れと風向きが反対の場合」

最後に潮と風が反対の場合ですが、このケースは仕掛けも馴染みやすく、仕掛けもズレにくいので風を上手く利用して道糸を操作しましょう。

どれくらいの道糸を風に取らせて、どれくらいの潮上に道糸を置くかがキーポイントです。

 

あまり膨らませ過ぎると、道糸が浮きを引っ張り過ぎて仕掛けが馴染まないことが多々ありますので、状況に応じて道糸をどれくらい潮上に膨らませるか、または浮きから穂先まで一直線がよいのか臨機応変に気を付けるだけで仕掛けも馴染みます。

 

その後は潮に道糸を取らせて潮上に修正をしていけば潮スジからズレることはほぼないので張りすぎに注意してライン修正を行っていただければ大丈夫だと思います。

自然などの条件を上手く利用して、張らず弛めずで道糸を操作していくことが仕掛けを馴染ませたり、ライン修正をしていく上で大切なことだと思います。