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【フカセ釣り】道糸、ハリスの号数とオモリを選ぶポイント/宮原浩
2022.12.29
皆さんこんにちは
サンライン磯テスターの宮原浩です。
今回のサンラインコラムでは、道糸、ハリスの号数選択について解説させていただきたいと思います。
【道糸・ハリスの号数選択】
「道糸編」
道糸、ハリスといっても色々な特徴があり自然状況、エリア、魚種、地形を考慮したう上で号数を選択していくことが重要です。
まず道糸の号数の使い分けについてですが、基本的には事前情報などで聞いたそのエリアの本命のサイズ、釣り場の地形や潮の流れ方で号数を選択することがほとんどです。
私のホームグラウンドは、グレ釣りであれば平戸宮之浦、五島列島。チヌ釣りにおいては北部九州エリアとなりますが、魚種やエリアで釣り師はそれぞれ基本号数が決まっていると思います。
私の場合、平戸宮之浦であれば1.5~1.75号、五島列島では1.5~2.75号、チヌ釣りであれば1.35~1.75号が基準となってきます。
口太グレメインであれば道糸の視認性もよく微かなあたりも逃さない【磯スペシャル Gure Michi】の1.5号を使用しています。
https://fishing.sunline.co.jp/line/98/
尾長グレも混じるようなエリアであれば撥水×親水性を持ち合わせ狙いのポイントからずれることが少ない【磯スペシャル マスラードⅡ】の1.75号を使用しています。
https://fishing.sunline.co.jp/line/84/
そして、尾長メインのエリアで60センチクラスも出るような釣り場であれば自然状況、釣り場の地形(風が強い、釣り場が高い低い等)により【磯スペシャル Gure Michi】、【磯スペシャル マスラードⅡ】を使い分けて2~2.75号を選ぶことがほとんどです。
また、沈み瀬などの障害物が点在する釣り場では瀬ずれの可能性があるので上記の号数を基本と考えて、ワンランク上の号数を選ぶようにしています。それとは逆に強風時は大きい号数であれば道糸が邪魔をして仕掛けの馴染み、マキエサとの同調が難しいことからワンランク下げた号数を選択しても強度は問題ないので操作性を重視していくように選びます。
次にチヌに関してですが地形によって号数を選択することが多く、釣り場としては砂地(ゴロタ場)、イカダ付近、磯と分けることができます。砂地では障害物がない場合であれば1.35号、砂地の所々に沈み瀬が点在している所であれば1.5号、イカダ付近、沖磯であればパワーゲームになる可能性があることから1.75号と使い分けています。
また、チヌ釣りにおいては視認性がよい道糸が操作性もよく、あたりも確認することができるものがいいので、沈み瀬などが点在している場所はフロートラインの【磯スペシャル ビジブルトマト】を使用しています。
https://fishing.sunline.co.jp/line/22305/
障害物などが少ない場所であれば【磯スペシャル Gパール】と使い分けることがリスクを抑えることができるでしょう。
https://fishing.sunline.co.jp/line/23558/
「ハリス編」
次にハリスについての号数ですが一番沈み瀬(障害物等)などにも当たりやすいので、エリアにもよりますが第一に優先すべきは地形的な要素だと思います。
基本的には口太グレは1.25~1.75号、尾長グレも混じるようなところでは1.75~2号、尾長グレメインのエリアでは2~2.75号を使用します。
チヌには1.25~1.5号を使用します。また、水深もあり沈み瀬もあまりないような釣り場では直線強度が優れているので引っ張り合いで切れることはないと思います。ワンランク低い号数を選び食い込み、あたり重視にシフトすることもあります。そして、沈み瀬が点在する場所ではハリスが沈み瀬(障害物)にあたるリスクも増え、それに伴い本命をばらす確率も増えてくるのでワンランク号数を上げて擦れに対する対策が重要です。
また、ほとんどの魚のばらしはハリスが瀬に触れてばらすことが多いですが、今回新発売となったプラズマライズを纏い以前よりもさらに進化した【トルネードVハード】が皆さんの力になってくれるでしょう。
https://fishing.sunline.co.jp/line/23841/
【オモリの使い方について】
オモリは極力ない方が良いと言われますが、自然状況においてはオモリを使った方が断然良い時があります。また、仕掛けもしっかりと入るためタナやマキエサとの同調も計算しやすく、本命のタナが分かれば勝負が早いメリットがあります。
基本的にオモリの打ち方は仮に「Bのウキであれば直結部分にG1、ハリス部分にG5」を打ち潮の状況や仕掛けの馴染み具合によってハリス部分のオモリを動かして、直結部分とハリスのオモリの間のハリス部分に張りを持たせて潮をどれだけかませるかで流れ方、馴染み方が変わってきます。
潮の流れも一定で馴染みもいい場合は直結部分にオモリを上げてハリスを完全フカセにして釣ります。また、風が強く仕掛けの安定が悪い場合は基本的にハリス部分のオモリを中間まで下げて強制的にハリスも馴染ませて、水圧や潮をかませると仕掛けの浮きあがりが少なく、安定したタナをキープできます。
また、底潮が上潮よりも遅い場合であれば先にウキが流れて後から付けエサがついてくる状況になるため、魚の食いが悪くなりますのでその場合には強制的に仕掛けを張り込む必要があります。このような場合は直結部分とハリス部分オモリを逆転させることが重要だと思います。
一つのオモリで対応する方法もありますがオモリを上記のように分けて状況により上下したりオモリの号数をワンランク上げたり下げたりすることが自然状況において臨機応変に対応できるので、上手なオモリの使い方になり魚との出会いも多くなってきます。
いかがだったでしょうか、今回はフカセの道糸とハリスの号数の使い分け、オモリの使い方について解説させていただきました。
今回のコラムを参考に皆さんの通っているフィールドの状況と照らし合わせながらラインの号数、オモリの重さを使い分けてみて下さい!