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【磯釣り】ナイロンハリスの強みとは?/神保秀明
2023.1.13
皆さんこんにちは、サンライン磯テスターの神保秀明です。
今回は、ナイロンハリスの強みについて解説をしていきたいと思います。
磯釣りに限らず魚を釣るにあたり一番大事なのは潮を見ることですが、自然が相手である以上は潮の入る角度や水温の低下が絡んだりと決してベストコンディションで釣りが出来ることが少なく、1日の中でも食い渋りが起きることが多々あります。
私が釣りを始めた当初に比べ水面下でコマセを拾っていてもツケ餌を食ってくれないことが多くなったように感じます。そんな時にあれこれと仕掛けに手を加えて魚にアプローチする方法の1つとして、針のサイズをダウンさせるという方法があります。
なぜならハリスのサイズをワンランクずつ落としていく、細ハリスに小針、食いが悪いときに絶大の効果があるからです。
【ナイロンハリスのメリット】
以前夏場に水面下2ヒロでコマセを拾っている時、タナをキッチリと合わせてフロロハリスを1号まで落として反応を見るもツケ餌をつつくが離してしまっていたのですが、ナイロンハリスの【ハイコンタクト】の1.5号に変えると見向きもしなかったメジナが食い始め最終的に43cmのクチブトをヒットさせたことがありました。
私が渋っている時にこの【ハイコンタクト】を使用する理由として、プラズマライズにより荒れた海中でも仕掛けを落ち着かせる「究極の馴染み」を実現してくれるからです。
針が付いていないかのように自然にエサが落ちていき違和感なくターゲットに口を使わせてくれます。ぜひ仕掛けローテーションの選択肢としてライフジャケットに入れていただきたいものですね。
https://fishing.sunline.co.jp/line/5432/
ナイロンハリスのメリットとして糸質が柔らかく、吸い込んで捕食するような魚には違和感なく食い込んでくれるのではないかと思います。
またフロロハリスとは沈下速度が違い同じ号数を比較した場合に漂うようにかなりゆっくりフワフワと沈むので食い渋り時にも効果があるように感じています。
【ナイロンハリスの特性】
勘違いされている方も多いと思いますがナイロンハリスはフロロカーボンハリスよりも、引っ張り強度は強く、伸びもあるのであわせ切れ等も少ないのです。現在道糸の主流となるナイロンの道糸は傷の無い状態では、簡単に切れたりはしないはずです。根がかり等を切ろうと思っても竿を曲げた状態では1.5号の道糸でも切れてはくれません。
そして私がナイロンハリスを使う場面として、メジナが見えていて食わない場面や浮きグレの出現時に狙っても食わない時に、比重が軽いナイロンハリスを使用します。
ここまで食い渋り時の良いことばかりを書いてしまいましたがナイロンハリスのデメリットとして擦れに弱いところがあります。
シモリの根際などの場合はラインブレイクするリスクが高くなり食わせることを優先させるか、取ることが優先かで私は選択しています。
当然食ってくるメジナがブラシ状の歯のあるオナガの場合は飲まれた場合は一瞬で飛ばされるリスクがあるのでこの点を理解した上でナイロンハリスを使用してみて下さい。
しかし、メジナが食わない時はリスクを考えても使用してみる価値は大いにあると思います。なぜなら、釣り場の状況とナイロンハリスの特性を理解していると魚とのやり取りや、食わせる場所なども考えるようになります。このように考えた上でメジナが食い渋っている時にかけて釣り上げた1匹の価値は皆さんにとって忘れられない1匹になるのではないでしょうか。
いかがだったでしょうか。今回はナイロンハリスの強みについて解説させていただきました。
今ではフロロハリスが主流になっていますが、その中でもナイロンハリスを必要とする場面が出てくると思います。そういった時に、今回のコラムの内容を参考にしていただければと思います。