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五島列島の寒グレ攻略法!宮原浩

2021.2.19

 

皆さんこんにちは。磯テスターの宮原浩です。

今回は五島列島エリアにおける今時期の寒グレ攻略法について解説させていただきたいと思います。

2月となればクロも産卵期となり西磯においては最長で3月半ば、東磯では2月いっぱいがシーズンとなってきます。通常クロの動きは縦方向ですが、水温が下がってくると同時に横方向の動きになっていき、産卵期においては行動範囲も狭くなってくるため一年の中では一番シビアな釣りが要求されるシーズンだと思います。

このようなシーズンの少しでも手助けになるよう『遠投』『近距離』『潮が走っている』『緩い場所に分けて適した仕掛け』『オモリ(ガン玉、ジンタン)の使い方』『釣り方』をキーワードにそれぞれの状況に合う糸をご紹介させていただきます。

 

■遠投について

遠投において要求されるのは仕掛け、マキエサの投入精度です。

また遠投にも釣りやすい距離の遠投、超遠投など部類分けされると思いますがいずれにせよ道糸の操作が一番の問題。マキエサと仕掛けがずれてしまえば本命に口を使わせる可能性が低くなってきます。

軽い仕掛け(ウキの浮力が小さい)を使用すると遠投はしやすいが仕掛けがずれる可能性が大きく、重い仕掛け(ウキの浮力が大きい)を使用すると前記と真逆のメリット、デメリットが発生します。

 

それ故に私はこの季節に於いてはタナを把握し、またマキエサとのズレを優先するため後者の仕掛けで釣る釣りが状況も把握しやすく的確なアタリを拾えると考えています。

沈めていく釣りも近年は多いのですがこの時期の関しては横方向の動きに加え、本命の層も狭いため安定させた仕掛けが有効でウキの浮力も2B3Bが使用しやすいとおもいます。

さらに仕掛けがずれない為にもハリスの中間より下にジンタンを多用してG4G3を基本的に打ち、落とし鉛はそれに応じて調整されたが良いでしょう。

これにより仕掛けも適度に張ることができ、マキエサとのズレも最小に抑えることができると思います。

 

また、仕掛けがマキエサとずれる原因は道糸と風の要因がほとんどで道糸の張りを優先すると必ず仕掛けはマキエサとずれてきます。この季節は道糸の張りは優先せずにマキエサと同調させることを優先し、糸ふけを出しての釣り方が良い釣果をもたらすことが多いと思います。

このような状況をサポートしてくれる適した道糸は通常の道糸よりも遠投性があり視認性、操作性、サスペンドのためズレにくく、USCを搭載している磯スペシャルテクニシャンNEO、磯スペシャルOsyareが使用しやすいと思います。

また、風が強い場合は磯スペシャルテクニシャンNEO、風があまりない場合は磯スペシャルOsyareと使い分けることで快適な釣りをサポートしてくれるでしょう。

 

 

 

■近距離の狙い方

ウキのあたりを見て釣ることができる距離ですが、反面ポイントが近くなると付けエサを触っても離すことが多く、遠投よりもシビアな釣りが要求されます。

魚もタイミングよく上がってくることも少なく、エサ取りの下でゆっくりとマキエサを捕食している状況が多いことが大半です。

 

この時期は先打ちマキエは必要なく仕掛けが立ってからマキエサを合わせていき、イメージ通りの仕掛けの角度で攻めていくことが大切となってきます。ウキの号数はG52Bが使いやすくハリスに打つジンタンも抵抗が少ない号数G5G6を多用し、付けエサを離すようであれば中間部分より上に10センチ程度ずつ上げていきます。ハリスをふかせる状態に持っていき、一番あたりが出て食い込みやすい位置を探すことが重要だと思います。

 

それに加えウキの余浮力も釣果を左右するため直結部分に打つ落とし鉛で微調整をかけて波に乗るウキではなく、波を切るように調整すると水面下の付けエサも上下せず安定するためアタリも出やすいです。反応がでれば掛けにいくことができる攻めの仕掛けを作ることが重要だと思います。

ここでも道糸選びが重要になってきます。打ち返しやすく穂先からウキ、ウキから付けエサがイメージしやすく、打ち返しも容易で操作性抜群な道糸を選択することが重要です。視覚でも感じることができる磯スペシャルGureMichi150センチの撥水部、50センチの親水部を搭載した磯スペシャルマスラードⅡが最適でしょう。

 

 

 

■潮が走っている場合

一番、仕掛けとマキエサを合わせることが困難で、道糸のラインメンディングがとても重要となり、風向きによって道糸を変更することが重要です。潮と風が逆方向であればフロート系の道糸が風を利用して容易に潮上に道糸を置くことができるのでマキエサからもずれることが少ないため磯スペシャルビジブルフリーが視認性良く、軌道も確認しやすく海面を漂うため道糸の修正も容易にできるでしょう。

 

 

逆に潮と風が同じ方向の場合には道糸が風にとられ、おまけに表層の流れも加わり道糸の修正も不可能に近いため少し手も海面下にサスペンドする道糸が有効的で潮を掴んでくれる磯スペシャルマスラードⅡ、松田スペシャルブラックストリームマークXがずれを最小限に抑えてくれると思います。

 

 

潮が走る釣り場においては流す距離と共に通常よりマキエサと仕掛けが大きくズレるため、ジンタンで調整して仕掛けが馴染めば付けエサの重みでウキが沈んでいくようにしてウキに水圧をかけずれを防止し、マキエサと共に流していく釣りが間違いないでしょう。

 

その際に重要なことが2つあります。それは23メートル間隔で潮上にマキエサの保険を打つことと、付けエサが必ず潮上に落ちるように投入することです。仕掛けが振り子のようになり早く馴染むため仕掛け、付けエサに早く水圧が掛かりマキエサと同調させやすく、ずれ難くなるためこれだけでも釣りの展開が変わってくると思います。

ウキについてもB3Bが最も使いやすく、直結部分、ハリスの中間にガン玉、ジンタンを打ち、潮を掴みやすい仕掛けを作ることが重要で潮を掴みきれない場合はハリス部分のジンタンを段打ちにしてジンタンとジンタンの間の二ヵ所で潮を掴むようにすることも大切です。

 

■潮が緩い場合

どっしりとした仕掛け、軽い仕掛けどちらでもよく、臨機応変でよいと考えますが、本命は産卵期によりほぼ浮いてくることが少ないため、どっしりとした仕掛けで小刻みにウキ下を変えてアプローチすることが良い結果をもたらすと思います。

 

私はこのケースでは2Bを多用します。直結部分にG2G1、ハリス部分にG5G4を打つスタイルがどのような状況でもオールマイティーにマッチしやすく、マキエサとの同調等もイメージしやすいです。

マキエサが同調しなくなった場合など、回収してそこであたりがなければウキ下を深くすることができます。仕掛けもしっかりと入り半信半疑の釣りではなく計算に基づく釣りができるため、ウキであたりを的確にとることも可能。自信をもっての掛け合わせが可能になるので、掛けることができなかった本命も掛けることができるようになると思います。

 

また、道糸も重要で適度な張り、道糸の柔軟性が緩い場所では大切となり、硬すぎても柔らかすぎてもいけないため、磯スペシャルOsyare、磯スペシャルGureMichiがベストで絶妙なマーキングピッチで見やすく、潮が緩い時の視認性、操作性には抜群の威力を発揮することだと思います。

 

 

 釣り人と道糸は切っても切り離せない存在です。一番自然環境において邪魔をする部分だとも考えますがそれを最小限に抑えるためには道糸の性質を知り、使い分けることが重要です。状況にあった道糸を選択することが釣果にも影響してくると思いますので少しでもこの記事が釣り人に役立ってくれて少しでも楽な釣りが展開できたらありがたいと思います。